子供のロボット教室の習い事はおすすめ? 特徴、メリット、適性、始める時期、月謝・費用、親の負担など、子供のロボット教室の習い事(ヒューマンアカデミー)を詳しく紹介。
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ロボット教室の習い事は、主に既製品の細かなパーツを組み立てて、実際に動かせるロボットの仕組みや作り上げる工程を学ぶものです。
2020年から小中学校でのプログラミング教育が必修化されることを受け、近年、プログラミング教室・ロボット教室の習い事は人気があります。しかし、保護者が子供だった頃には存在しなかった習い事なので、いまいちイメージがしづらいかも知れません。
このページでは、ヒューマンアカデミーのロボット教室ヒューマンキッズサイエンス「ロボット教室」 に子供を通わせている筆者が、体験談を交えてロボット教室の習い事について詳しく紹介します。
ヒューマンアカデミーのロボット教室では、自自身で設計図を見ながら、レゴのようなパーツを使ってロボット制作を行います。
カリキュラムはレベルに応じてプライマリー、ベージック、ミドル、アドバンス、ロボティクスプロフェッサー(小学6年~中学生)に分かれているので、無理なく自分のペースで進めることが可能です。
教室で使う教材ロボットの設計者は、ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」、 世界初の対話できるロボット宇宙飛行士「KIROBO(キロボ)」(トヨタ自動車、電通と共同開発)の開発者です。
さらに、全国大会に参加すれば先生方にお会いし、プレゼンテーションを聞くこともできます。また、入賞者の作品はロボット教室の題材としてテキストに載る可能性も!
それでは、続けて具体的にロボット教室の習い事のメリットや、どんなことをするのか、適性、始める年齢、月謝(お金)、親の負担などについて紹介していきます。
【このページの目次】
筆者の息子がヒューマンアカデミーロボット教室に通い始めたのは小学校低学年のときでした。
息子がロボット教室の習い事を始めたきっかけは、未就学児の頃に手先が少し不器用だったため、手を使う作業をすることを勧められたこと、本人がレゴやパズルが大好きだったことです。
先述の通りヒューマンアカデミーロボット教室は、教材のロボットがティラノサウルス型、サル型など格好良く、頑張って作ろうというモチベーションが上がるのではないかと思って息子に勧めました。
それが大当たりで、試行錯誤して自分で作ったロボットが上手く動いた時は、達成感と嬉しさで満面の笑みでした。
教室では90分間真剣に取り組む必要があるので集中力がつき、手先も鍛えられ、リンゴの皮むきや折り紙なども並行して上手くなりました。
また、ロボットは型通りに作ってもうまく作動するとは限らないので、何度も微調整が必要です。その工程に慣れたせいか、他のものごとでも、上手くいかないときにかんしゃくを起こさず粘り強くやるようになったのは驚きました。
立体構造に対する理解が深まったようで、立体迷路のゲームや中学受験の図形問題なども難なくこなすようになったのも、ロボット教室の習い事のメリットだと感じています。
ヒューマンアカデミーロボット教室では、入会時に通うコースのテキストとロボットキットを一式購入し、それを持って教室に行き、広い机にテキストとキットを広げながら組み立てを開始します。
一斉の講義はなく、異年齢の子どもたちがそれぞれ自分のレベルとペースで作業する形です。コースは以下の4つに分かれています。
(画像はヒューマンキッズサイエンス「ロボット教室」より引用)
プライマリーコース | 授業で使用するテキストには、ロボットやパーツの写真が必要に応じて原寸大で掲載されており、直感的にロボット製作が進められるようになっています。 |
ベーシックコース | テキストの写真を見ながらさまざまなバリエーションを持ったロボットを正確に製作し、構造や動きの仕組みを学びます。選択式や穴埋め式の設問に取り組みながら理解を深めます。 |
ミドルコース | より複雑な構造でさらに面白い動きをするロボット製作に 取り組みます。テキストの写真点数が少なくなり、観察力や空間認識能力をさらに養います。 |
アドバンスコース | 製作手順を示した写真ではなく、図面を見ながらロボット製作に取り組みます。 |
(※各コースの概要はヒューマンアカデミーロボット教室公式サイトより引用)
キットの中のパーツは、初級のプライマリーコースでも細かく大量にあるので、やりながらどんな部品があるのか覚える必要があります。
基本は、自分でテキストにあるカラーの設計図を見ながら行いますが、分からない時は先生がサポートしてくれるので安心です。
プライマリーコースの設計図は実寸大のパーツが描かれており、説明も丁寧ですが、レベルが上がるにつれ徐々に設計図もより複雑になり、自分で考える要素が多くなります。
アドバンスコース以降は自分でロボットの動きをプログラミング出来る作品もあるので、より計画性とクリエイティビティが必要になります。
ペースとしては、だいたい一つの作品(ロボット)を1回目のレッスンで組み立てて、2回目のレッスンで正しく動くか確認するという流れで、だいたい2レッスン(1か月)で1作品という感じです(ヒューマンアカデミーロボット教室は隔週の習い事なので)。
各コースにこうした課題になる作品がいくつかあり、順にこなしていきます。 持ち帰って宿題になるという強制力はなく、難しかったら先生に手伝ってもらいながら教室でじっくり取り組めます。
スピードは個人差がありますが、先生が調整してくれるので遅れすぎることはないと思います。
同じパーツを使い回すため、次の作品に進む際は、前の作品を潔く分解しなくてはなりません。何だかもったいなく感じるかも知れませんが、家にロボットがどんどん増えて場所ふさぎになることもなく、新しいパーツを買い足す必要もないのは金銭的に助かります。
※なお、アドバンスコースに上がるときにだけ、追加キット(プログラミング用タブレット・光センサーなど)代の27,000円(税抜)がかかります。上級者向けのロボティクスプロフェッサーコースは全くの別コースなので違う料金になるそうです。
ヒューマンアカデミーロボット教室がどんな子に向いているか(適性)という点については、もともとレゴのような、組み立てて作る遊びが好きなお子さんはすんなりと入り込めるのではないでしょうか。
また、我が家のように手先を鍛えるという目的でも良いと思います。スタートに年齢制限はないので、本人が興味を持った時がタイミングだと思います。
未就学児の場合は、始めパーツをくっつけたり取り外したりするのに苦労することもありますが、やっているうちに上手くなっていくようです。
ちなみにヒューマンアカデミーロボット教室公式サイトには「教室によって異なりますが、満5歳~小学6年生まで受講ができます。」と記載されているのですが、これは公式サイトと現場(教室)とで乖離があります。
筆者の子供が通っていたロボット教室の先生は、指の力がしっかり入る年齢(目安としては3歳くらいから)なら受け入れています。生徒は幼稚園年中から小学校5年生くらいまでおり、小学校低学年層が一番多かったです。9割以上男の子ですが、たまに熱心に取り組んでいる女の子も!
受け入れは各教室の先生の方針によるようです。未就学児に慣れている先生なら小さい子を受け入れますし、学童と一体型なら小学生しかいない、中高一貫校の子なら高校生でもやっている可能性があるとのこと。
筆者の息子(第一子)は小学校低学年から、娘(第二子)は年長からロボット教室に通い始めました。
下の子は年長で始めたのですが、上の子の真似をしたかっただけのようで、やってみたら作業中にあちこち気が散ってしまい、あまり集中できていませんでした。 タイミングが早すぎたのもあると思うので、一旦やめて様子を見ています。
その子の性格もあるので一概に何歳からとは言えませんが、ある程度長い時間座っていられるようになってからでも決して遅くありません。
ロボット教室の習い事は、適性の有無というよりは好き嫌いが分かれる気がするので、体験授業を受けて様子を見ると良いでしょう。体験授業は全国1,400の教室で受けられるので、まずは近くに教室があるか確認してみることをおすすめします。
ヒューマンアカデミーロボット教室の月謝は、入会金10,000円(税別)、ロボットキット代28,500円(税別)が初回にかかります。ロボットキットは一度購入すれば繰り返し使用可能です。アドバンスに進級する時だけ追加キット代が発生します。
毎月の月謝は9,000円にテキスト代500円の、合計9,500円かかります(すべて税別)。また、教室によっては冷暖房費やシステム手数料がかかるところもあるそうなので、体験時に確認しましょう。
税込みだと月1万円を超えるので、一般的な子供の習い事の中では、やはり高い方だと思います。
ただ、レッスンが隔週で通う負担が少ないことと、1回のレッスンが90分しっかりあり濃密であること、キットとテキストはずっと使えて自宅でも楽しめることを考えると、納得できる金額です。
ヒューマンアカデミーロボット教室の習い事の親の負担は、(家と教室との距離にもよりますが)子供が低年齢の場合は送迎が必要なことでしょうか。
ロボットキットは重くかさ張ります。教室は家から自転車で30分ほどのところだったのですが、子どもがキットの入ったバッグを背負うと走行中バランスを崩してしまうので、親が荷物かごに入れて運びました。バッグのサイズも大きいので、荷物かごに押し込んで紐で固定していました。
また、ロボットを動かすのに電池が必要で、消耗も速いので、レッスン中に電池が空になると近くのコンビニに買い足しにいきました。
一番大変だったのは、大量にあるパーツへの名前書きです。他の生徒も全く同じものを使用しているので、作業中に混ざらないように一つ一つにマジックで記名が必要でした。子どものレッスン中に付き添いながら、少しずつ書きました。
我が家は少し遠かったので送迎がてらレッスンに付き添っていましたが、基本的には、親の付き添いは必要ありません。一人でトイレに行きたいと言える、長い時間座ってられる、をクリアしていれば一人で受講して問題ないです。
お子さんが低学年以下の場合は付き添っている親御さんもいらっしゃいました。見学していたり、読書していたり、スマホ見てたりと、一緒の空間に静かに居るだけです。
親にロボット工学の知識は全く必要ないので、「親の私がロボットのことわからないけれど大丈夫?」という心配はいりません。
ヒューマンアカデミーロボット教室を選んだ初めのきっかけは、やはり制作するロボットのデザインがかっこよかったことです。ビジュアルの美しさも監修された高橋 智隆先生のこだわりなのだとか。
実はヒューマンアカデミー以外のロボット教室も見学に行ったのですが、他の教室のロボットは無骨であまり格好良くなかったり、言葉が悪いですが安っぽかったりして、いまいち心が動きませんでした。
その後、ヒューマンアカデミーロボット教室の体験授業に行って本人がやる気満々になったのと、担当の先生の人格が素晴らしく、褒めて伸ばすタイプの先生だったため、「この先生なら子どもたちを任せられるな」と思ったことが、この教室に通う決め手になりました。
好き嫌いのある習い事なので、ロボット教室選びは、本人の気持ちと先生との相性が重要です。
我が家の場合は、ラッキーなことに褒めて伸ばすタイプの先生で、いけないことはいけないとちゃんと注意もしてくださったので、本人たちも楽しく通いながら自己肯定感を得ることができたようです。
ヒューマンアカデミーロボット教室は日本全国に1,400の教室があるので、選択肢が複数ある場合は、当然ですが、先生との相性が良いところをおすすめします。まずは体験授業を申し込み、体験を通して先生との相性や教室の雰囲気、子供の反応を確かめてみると良いでしょう。
手先を鍛えることや、立体図形を理解することは脳に大変良いと聞きます。集中力や忍耐力、ロボットを苦労して組み立てて動いたときの達成感など得られるものはとても大きかったです。
ロボット教室の習い事は、一人でやる作業なので時に孤独を感じると思いますが、教室に同様の趣味の仲間がいることと先生のフォローで、アットホームで賑やかな空間の中でやり遂げられたと思います。
現在は中学受験その他で忙しく辞めてしまいましたが、息子はロボット作りが大好きなので、そのうちチームワークで行う上級者向けのロボティクスプロフェッサーコースをやらせたいです。
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(文 GRAN ROOM、編集 子供の習い事ガイド)