子供(小学生)のミニバスケットボールの習い事は、持久力や体力がつき、俊敏性が養われ、フィジカルな自信が持てるようになるのがメリットです。チームプレーにより精神面の成長も期待できます。
バスケットボールは、手を使ってドリブルやパスを行い、足を使ってゴールを目指す、チームプレイの球技スポーツ。この世界的に人気のあるスポーツを、身体の小さい小学生にもプレイできるようにしたのが、ミニバスケットボール(ミニバス)の習い事です。
子供のミニバスケットボールの習い事は手足を使う全身運動なので、体力がつくだけでなく、反射神経や俊敏性が養われます。
このページでは、子供のミニバスケットボールの習い事のメリット、適性、月謝(お金)、親の負担、子供にバスケットボールを習わせてよかったことなど、体験談を交えて、子供のバスケットボールの習い事を詳しく紹介します。
【このページの目次】
大人が馴染みのあるバスケットボールとは異なり、12歳以下の子供は「ミニバスケットボール」を習得するのが一般的。通称「ミニバス」と呼ばれています。
バスケットボールとミニバスケットボール(ミニバス)は、ゴール(リング)の高さやコートの面積、扱うボールのサイズなどが違い、ルールにも一部異なる点がありますが、パス、ドリブル、シュートなど、バスケットボールに必要な技術は変わりません。
バスケットボールは、身長の高い人が有利なスポーツと思われがちですが、それは中学生から高校生へと体つきが変化する成長過程での話。
12歳未満の子供(小学生)のうちは、身長や体格はそれほど重要ではなく、基本的なバスケットボールの技術を身につけ、シュートが入る喜びやボールを追って走る楽しさを体に染み込ませていきます。
子供がミニバスケットボールを習うメリットは、やはり、持久力や体力がつくことでしょう。
実際、我が家の長男(小学1年生)は、短距離走は速いのですが、長距離走は大の苦手。学校内のグラウンドを半周走っただけで、力尽きてヘトヘトになるほどでした。その上、走れない自分を言い訳に愚痴までこぼす始末。
そんな長男でしたが、ミニバスケットボールを習い始めてから数カ月、みるみる体力がつき、気が付けば長距離走を克服していました。あれだけ苦手だったマラソン記録会では、4位入賞。自分に体力がついたことで、バテなくなり、長距離を走る自信へ繋がったのだと思います。
また、チームスポーツであるバスケットボールの習い事は、練習やゲームを通してチームワークが育まれる点も、ほかの球技同様、精神面での成長も期待できることも、メリットだと言えるでしょう。
さらに、小学校・中学校の体育の授業ではバスケットボールをやるので、バスケットボールの習い事はをしていれば、体育の授業での活躍や成績アップも期待できます。
子供がミニバスケットボールを習う場合、ミニバスケットクラブに入るか、ミニバスケットスクールに通うか、各地域のスポーツ少年団(ミニバス)に所属するのが一般的です。
いずれの場合も、まずは、ボールに慣れることから始め、自由にドリブルをさせながら、時間をかけて徐々にドリブルの形を整えていくことになります。
ミニバスケットボールとはいえ、普通のバスケットボールと硬さは同じ。初めは、硬くて重いボールを操れず、恐怖心からボールを離してしまう子供もいるほどです。
しかし、きちんと指導を受けることで、数カ月後には、ボールに慣れて驚くほどドリブルが上達する子がほとんど。子どもを心配する気持ちはわかりますが、グッとこらえて親は遠くから静かに見守っていきましょう。
ミニバスケットボールを習わせるにあたり、いつから(何歳から)始めるのがよいのでしょうか。
例えば、地域のスポーツ少年団に所属するとなると、基本的に小学一年生以上が入団条件となります。しかし、バスケットボールのクラブやスクールの場合は、4歳~5歳から積極的に受け入れているところもあり、地域の取り組み方や団体があるか無いかでも、始める年齢は変わってきます。
また、あくまで個人的な見解になりますが、ミニバスケットボールを習う適性(向き・不向き)というのは、低学年までは深く考える必要がないように思います。
小学生の高学年・中学生・高校生にもなると、対外試合ができるようになり、必ずポジションの適性が求められますが、それはある程度バスケットボールの経験を積んだあとの話。
ですから、4歳~5歳、あるいは小学校低学年からミニバスケットボールを習わせる場合は、身長や体格は関係なく、まずは、体力づくりや運動神経を伸ばしてあげることを前提に考えるとよいでしょう。
ミニバスケットボールのお月謝や活動費は、それぞれの団体(スクール・クラブ)により異なります。我が家の長男の場合は、地域のスポーツ少年団に入っており、月額制ではなく年間制になります。
年間授業料が5,000円、保険料と冬期暖房費を合わせても、一年で7,000円くらいです。これは、指導者がボランティアで構成されるスポーツ少年団(非営利団体)だからこその格安の料金だと思います。
全国のクラブやスクールの料金相場は、月謝が7,000円前後。そのほか入会費・保険料・ユニフォーム・合宿費などをすべて合わせると毎年50,000円前後はかかるのが一般的なようです。
(月謝7,000円、入会費+保険料20,000円、ユニフォーム18,000円、合宿費5,000円で計算。スクールやクラブにより異なるので、あくまで「このくらい」という参考にしてください。)
スポーツ少年団と、民間のスクールやクラブでかなり月謝(お金)に差がありますが、スクールやクラブのほうが、プロの指導者から手厚い指導を受けられ、施設・設備が充実している場合が多いです。
スポーツ少年団の場合は、指導者はボランティア(職業として指導しているわけではない)ので、指導力に差があり、経験豊富な指導者もいれば、ほとんど経験のない父兄コーチが指導しているケースも。
子供のミニバスケットボールの習い事は、スポーツ少年団で習うのと、民間のスクールやクラブで習うのとでは、月謝や年間費がかなり異なります。
月謝や年会費などのお金も、長く習い事を続けていく上で重要なポイントですが、できれば、どういう目的で子供にミニバスケットボールを習わせたいのかによって団体・スクールを選ぶのがおすすめ。
バスケットボールの楽しさを知ってほしい、運動をする習慣を身につけさせたい、基礎体力を向上させたい、チームスポーツをやらせたい……ということであれば、スポーツ少年団がよいかもしれません。
バスケットボールの技術を向上させたい、強いチームに入って試合で勝ってほしい……ということであれば、プロの指導者がいるバスケットボールスクールやチームのほうが目的に合うでしょう。
合宿費が発生するほどの団体の場合、もしかすると強豪チームの可能性も考えらえます。鍛え抜かれたチームでお互いに切磋琢磨していくことが目的ならぴったりだと思いますが、「球技の楽しさ」を目的にしている場合は、「勝ち」を重視する強豪チームは合わないかもしれません。
低学年のうちはスポーツ少年団などで楽しくミニバスケットボールに触れさせ、子供自身に「もっとバスケが上手になりたい」「強いチームに入って試合に勝ちたい」という欲が出てきた段階で、スクールやチームに移籍する、というのもひとつの方法です。
いずれにせよ、ミニバスケットボールの団体(教室・スクール)を選ぶ際には、コーチの子供への接し方や指導力だけでなく、保護者の雰囲気も重要です。
入会前に一度見学(可能であれば体験)に行き、コーチの子供への接し方、指導力、保護者の雰囲気をしっかり確認するようにしましょう。
身近にバスケットボール経験者がいれば、見学に付き添ってもらうのも良いですね。コーチの指導力は、口先だけで基礎が備わっていない場合は、バスケット経験者であれば、簡単に見抜けるはずです。
どの習い事にも言えることですが、子供の習い事に多少の親の負担はつきものです。
ミニバスケットボールの場合は、練習着や靴の買い替えといった金銭的な負担や、送迎にかかる時間が大きな負担となり、やむを得ず退団するケースもあります。
子どもが試合に出られることは、親としてとても喜ばしいことですが、遠征が続くとバス代や燃料費、食事代など、何かと費用が発生します。
【参考価格】
・バスケットシューズ(バッシュ)/4,000円~
・バスケットTシャツ/1,500円~
・バスケットパンツ/3,000円~
・専用ソックス/500円~
・バスケットボール5号/2,500円~
子供にバスケットボールを習わせて良かったことは、我が家の長男の場合はまだ低学年ということもあり、バスケットボールの技術向上というよりも、今のところは基礎体力が身につき、風邪をひかなくなったことがいちばんですね。
息子が通うスポーツ少年団は、コーチが高学年を指導し、下の子たちは、高学年のアドバイスやプレーを見て学ぶようなスタイルのため、低学年の子供に対する指導らしい指導はあまりないのですが、自然と「見る・聞く・覚える」を進んでできるようになったと感じます。
これは、学校生活でも大切なことなので、バスケットボールを習わせて良かったと実感しています。
ミニバスケットボールの習い事は、子どもの体力づくりや精神面を鍛えることにつながると思うので、興味のある方は、地域のクラブやスクール、スポーツ少年団に問い合わせてはいかがでしょうか。
(文 eikookie、編集 子供の習い事ガイド)