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子供に習い事をさせる理由と目的

子供に習い事させる理由と目的を考えてみよう

子供の習い事を選ぶ前に、子供に習い事をさせる理由(どうしてさせたいのか)と目的(何のためにさせたいのか)を確認することが成功する習い事選びのポイントです。

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子供に習い事をさせる理由と目的

子供に習い事をさせる理由と目的

周りと比べて焦らず、「どうして」「何のために」習い事を始めたいのか親自身が考えよう!

 子供の習い事

子供に習い事をさせるきっかけとしてよく聞くのが、幼稚園や保育園、あるいは小学校のお友達が習い事を始めているのを見て、

「うちの子もそろそろ習い事を始めようかな?」

「習い事のひとつやふたつしていないと、周りの子に後れをとってしまう(取り残されてしまう)かも!」

と思った、という意見。

確かに、自分の子供と同じ年齢の子が上手にピアノを弾いていたり、きれいなフォームで泳げたり、外国人と臆さずに英語を話しているようなシーンを見てしまうと、「うちの子、このままじゃみんなに取り残されちゃうかも……。」と不安な気持ちになったり、焦ったりしますよね。

「もう周りの子はみんな始めていますよ!」という幼児教室や習い事の勧誘やダイレクトメールを見ると、「うちの子だけやらせてあげないのは、この子の将来の可能性を狭めているのかも。」なんて思うことも。

しかし、子供の習い事は、お友達より先んじるためにするものでも、見栄のためにするものでもありません。

子供に習い事をさせるときは、親自身が(周りのことはいったん忘れて)、子供に習い事をさせる理由(どうして習い事をさせたいのか)と目的(何のために習い事をさせたいのか)をしっかり考える必要があります。

  1. どうして子供に習い事をさせたいのか(理由)
  2. 親が子供に習い事をさせたい理由まとめ
  3. 何のために子供に習い事をさせたいのか(目的)

どうして子供に習い事をさせたいのか(理由)

低年齢の子供の習い事選びは、子供の「やりたい」より、親のしっかりした意思が肝心。

まず、幼稚園・保育園に通っている未就学児~小学校低学年の子供に習い事をさせるとき、ほとんどの場合が親の意思であることを自覚する必要があります。

「そんなことないよ、うちの子が〇〇を習いたいって言ってるんだから。」

そう言う方もいるかもしれませんが、未就学児~小学校低学年の子供の言う「〇〇が好き」「〇〇を習ってみたい」という言葉は、強い決意や確固たる意志を持って発せられているわけではなく、もっと単純に、何の気なしに口から出ているケースが多いものです。

子ども心に「〇〇くんみたいに泳げたらな。」「〇〇ちゃんみたいに踊れたらな。」という願望はあるかもしれませんが、そうなるまでにどれだけ練習をしなくてはいけないかは想像していないことでしょう。

子供によっては、つい先週までは水泳を習いたいと言っていたのに、今日はサッカーを習いたいと言っている…なんてケースもあります。

子供が「〇〇を習いたい。」と言ってきたとき、それを習える教室やスクールを探し、見学・体験に連れて行くか、あるいは「もう少し大きくなったらね。」といったん諦めさせる(熱が冷めるのを待つ)のかは、親の考え次第次第。

何も、親が自分勝手に(子供の気持ちを無視して)子供の習い事を決めるというのではありません。

親が子供のために、子供にプラスになるという判断をして「子供にこの習い事をさせたい」という判断を下すのが低年齢の子供の習い事選びの基本という意味です。

親が子供に習い事をさせたい理由まとめ

では、どんな理由で、親は子供に習い事をさせたいのでしょうか。私自身、あるいは私の周りの子育て経験のある女性(ママ)から、子供に習い事をさせる理由を聞いて、まとめてみました。

子供の好きなこと・得意なことを増やしたいから。
(好きなこと・得意なことが多いと、人生が豊かになり、一生楽しめる趣味が見つけられる可能性も。)

習い事が学校の授業に役立ち、アドバンテージを取れるから。
(ピアノを習っていると音楽の授業が得意になる、スイミングを習っていると水泳の授業で困らない、英会話は英語の授業の先取りができる、等。)

生活にメリハリがつくから。
(学校から帰ってくるとテレビを見てダラダラしているばかり…。もっと打ち込める何かを見つけてほしい、何かに夢中になってほしい、等)

子供の体力づくりや運動能力向上に役立ちそうだから。
昔に比べ、子供たちが外遊びをする環境が減っている現代。また、習い事をしているお友達が多いと、一緒に公園で遊ぶこともできない…それなら体を動かす習い事をして、体力づくりや運動能力向上ができれば。)


親である自分が、「子供に習い事をさせたい理由」は何であるのか、まずはそれをじっくり考えてみましょう。その理由が見つかったら、その目的にあった子供の習い事選びがしやすくなります。

例えば、「好きなこと・得意なことを増やしたいから」というの理由であるならば、厳しく仕込んでくれる習い事よりも、わが子が楽しんでやれる習い事が候補になります。習い事を始めてみて「どうも合わないな」と思ったり、親子でストレスを感じ続けながらやるくらいなら、ほかの習い事に変えるのもアリ。

親自身が好きなもの、興味のあるものを選ぶのも、ちっとも悪いことではありません。むしろ、そのほうが良いケースもあります。特に小さい子供の場合、何を習うかよりも、お母さんが喜んでくれることが嬉しいという理由で一生懸命になるケースも多いものです。

繰り返しになりますが、「周りの子たちが習い事をしているから」と焦って習い事を始める必要はまったくなく、「親である自分が子供に習い事をさせたい理由」をじっくり考え、それが見つかれば、その理由にあった習い事を選ぶのが、いちばんおすすめの選び方です。

もし、「考えてみたけれど、子供に習い事をさせたい理由が思いつかない」という場合は、いまはまだその時期ではないのかもしれませんよ。いつかその日が来るまで、焦らず親子の時間を楽しむようにしましょう。

本当に「やらせたい理由」が見つかってから習い事を始めても、決して遅すぎることはありません。

余談ですが、みなさん声には出さないものの、多くのママが心の中で、「わが子の隠れた才能を見つけ出したい」と思っているように感じます。「わが子の隠れた才能を発掘しないのは損」というように。

しかし、映画や漫画のように「隠れた才能がいきなり開花する」ことは現実的にはまずありえません。

持って生まれた要素も関係しないとは言えませんが、それよりもその習い事を好きになり、コツコツ練習を重ね、諦めず、時間をかけて取り組めることを「才能」と呼べるのではないでしょうか。

何のために子供に習い事をさせたいのか(目的)

子供に習い事をさせる理由(どうして習い事をさせたいのか)と目的(何のために習い事をさせたいのか)は、一見、同じことのようにも見えますが、理由が同じでも、目的が異なるケースもあります。

例えば、「音楽を好きになってほしい、音感を身につけてほしい、上手に演奏できるようになってほしい」という理由でピアノを習いたいというケースでも、「一生楽しめる趣味として」なのか、「ゆくゆくは音楽の道に進んでほしい(プロになってほしい)」のかによって、習い事の先生選び、教室選びは大きく変わります。

同じ「ピアノの習い事」であっても、その道に進みたいと考えている子は、例えば教え子をたくさん音大に入れた実績のあるピアノ教師に師事するほうが良いでしょうし、「音楽を趣味として楽しむ」ことを目的にするのであれば、その子が楽しめる環境の教室を選ぶのが良いと言えます。

(習い事を続ける過程で目的が変わってきたら、習い事そのものを続けるにしても、必要に応じて教室を変わることを検討してもよいかもしれません。)

子供の習い事選びは親が子供の習い事をさせる理由と目的をしっかりと自覚することがポイントです。

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