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子供の習い事のひとつとして昔から根強い人気がある書道(習字)。昔から「読み・書き・そろばん」と言われていたことでも知られているように、「書くこと」は教育の基本のひとつです。
一般的には、書道の習い事は書道教室に週1、2回通って、毎回手本を見ながら手本に倣って書く練習をします。そして定期的に「清書」と呼ばれる課題の提出を行なっていくことで、級や段を得られます。
書道の習い事では、級や段と言った資格を得られるだけでなく、書道の習い事の経験者が『やっていて良かった』と感じることが1度や2度ではないほど、実は非常に意義のある習い事なのです。
しかし、書道の習い事の奥深い意義を知らないと、受験には関係ない、書道は芸術だ、書道の習い事は無駄と言いがちです。
このページでは、実際に子供を書道教室に10年以上通わせている保護者の体験談や口コミを交え、書道の習い事を詳しく紹介します。
【このページの目次】
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子供を習字(書道)の習い事に通わせるメリットは主に次のようなものがあげられます。ここでは多くの人が想像しやすいメリットと経験者だからわかるメリットを具体的にあげてみました。
子供を習字(書道)の習い事に通わせるデメリットもあります。特に、習わせた親だからこそ気づくデメリットが後々問題になることがあります。
時間に無頓着になるというのは、子供の性格にももちろん原因があります。特に、習字(書道)が好きな子供ほど、長時間書き続けることに苦痛がありません。なぜなら、書けば書くほど、出来のいい作品が仕上がる可能性が高いからです。
そのため、時間制限のあるものごとを嫌う傾向が強く出てきます。結果的に、ダラダラ宿題をするなどといった子供も少なくありません。
一般的に、子供の書道の習い事では、書道教室(習字教室)に行って、毛筆と呼ばれる筆と墨汁を使って字を書いていきます。
多くの場合、先生がお手本を書いてくれるので、そのお手本を見ながら真似して書いていきます。そして、先生のところに書いたものを持って行くと、墨で書いた上から朱色の墨でマルをつけてくれたり、直してくれたりします。
清書と呼ばれる、作品を仕上げる日までは、手本を真似て書く練習と先生に直してもらうことの繰り返しです。
書道の習い事が向く子供は、基本的にひとりで黙々と作業をすることが好きなタイプです。集団で何かをすることが苦手、マイペースで何かを極めたい子供には非常に向いている習い事です。
また、習字(書道)の習い事を始めるタイミングとしては、ひらがなが少し読めるようになった頃がベストでしょう。読むことと書くことを同時に行なっていくことでひらがなの学習も合せてできるので効率も良いです。
習字(書道)を始めるためには墨汁と筆、半紙、文鎮、下敷きがあれば十分です。手っ取り早く準備したいのなら市販の書道セットを購入し、書道(習字)教室の先生に、子供に合った筆を選んでもらうのがいいでしょう。
書道セットも、初めて買う筆も大した費用はかかりません。また、月謝も2000円から5000円程度、別途出品料、検定料、お手本代、半紙・墨汁等の消耗品にかかる費用などありますが、家計に負担になるほどの高額になることはほとんどありません。
習字(書道)の教室を選ぶ際に重視したいのは先生との相性です。習字(書道)教室に通う子供の年齢にもよりますが、低年齢の子供の場合、先生が小さい子供の扱いに慣れているか、子供の性格に合っているかは大切です。
特に、習字(書道)は作品に精神的な部分が反映されることがあるため、子供が楽しくのびのびと書ける環境が必須です。
次に、送迎のしやすさです。習字(書道)は時間を気にしながら書いていては納得のいく作品は仕上がりません。子供が気の済むまで書けるためには、送迎のしやすい距離にあることも重要です。
習字(書道)の習い事で親の負担となることに送迎がありますが、他の習い事にも共通する事です。
しかし、習字(書道)が他の習い事と違って、親の負担としてあげられることが墨の汚れの後始末です。特に子供が小さければ小さいほど最初のうちは汚すことが多いので大変です。洗面台についた墨と格闘することも珍しくありません。
洋服についてしまった墨は落ちないので普通に洗濯する程度で十分です。問題なのは習い始めの小さい子供。手や顔、時には脚にも墨をつけて帰ってきて最初は驚くかもしれません。小さな子供ではうまく洗いきれないので、親の手が必要です。
幼稚園年長から書道を習わせて、10年以上になるるママに聞いた書道を習わせて良かったこととは?
左利きの娘のひらがなや漢字の書き順に問題があり、筆が好きだったので習字(書道)を習わせようと決めました。
利き手ではない右手で文字を書くことは最初大変でしたが、筆でのびのびと大きく文字が書けることが楽しかったようで、さまざまな大会で入賞し、表彰される機会に恵まれました。
小さいながらにも他人に評価されることを自信と喜びにしてきたようです。
基本的に書道が好きなので、夜7時に入室しても、納得いくまで書き続けるため、深夜の帰宅になる日もありました。集中力とこだわりは、大人の想像を超えて恐ろしいほどつきました。
しかし反面、日常生活でも時間のけじめをつけることが苦手になり、あえて電車で通う長距離の学校を受験し、運動部に入って、時間にけじめをつけることも身につけさせました。
中学受験をしたのですが、書道を習った経験は受験に非常に活かされました。特に、我が家は子供が受験すると言いだしたのが遅く、完全に短期決戦の受験となってしまったのですが、書道で培った集中力は受験勉強の助けとなりました。
また、書道のお陰で達筆になり、作文や国語の記述試験ではいつも評価が高かったです。
(文 森山慶、編集 子供の習い事ガイド)
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