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子供の華道・生け花の習い事

子供の華道・生け花の習い事はおすすめ? 特徴、メリット、適性、始める時期、月謝、親の負担など、子供の華道・生け花の習い事を詳しく紹介。

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子供の華道・生け花の習い事

 

子供の華道・生け花の習い事

子供の華道・生け花は、花などの植物を組み合わせて芸術的に生ける、日本伝統文化の一つ。

昔はお花を花瓶に挿し床の間を華やかに彩るための一部として知られていました。近年は古き良き伝統を守りつつ、心のゆとりや集中力を養うために、幼少期から生け花を習う子どもたちが増えています。

筆者には12歳の娘と7歳の息子がおり、2人に生け花を習わせる傍ら、私自身も生け花を習っています。(娘は生け花経験4年、息子は生け花経験1年。)

ここでは、実際の体験談をもとに、子供の華道・生け花の習い事を紹介します。

【このページの目次】

  1. 華道・生け花の習い事のメリットは?
  2. どんなことをするの?
  3. 適性は? いつごろ始めるのがいい?
  4. 月謝・かかるお金
  5. 華道・生け花の教室を選ぶポイント
  6. 親の負担は?
  7. 子供に華道・生け花を習わせて良かったこと

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子供の華道・生け花の習い事のメリットは?

生け花は、自然の草花に触れることで、想像力・発想力・集中力・色彩感覚が養われます。

子供の華道・生け花の習い事のメリットは?

子供の華道・生け花の習い事のメリットは、以下のようなものが挙げられます。

・椅子に座る習慣が身につく
・植物に触れることで自然の大切さを覚える
・想像力・発想力・集中力が養われる
・手先が器用になる
・色彩感覚が養われる

華道・生け花は、「目で見て楽しむもの・鑑賞するもの」と思われがちですが、花などの植物を使うため、作品が仕上がる過程で、自然の香りを楽しむことや、色の組み合わせを考えることができ、想像力豊かな子どもへ成長します。

また、我が家の長男が5歳の頃のお話です。長男はいつも落ち着きがなく数分たりともじっとしていることはありませんでした。それはそれは大変で、就学前に何とかしなければと、親の私が焦ったほど。

そんな時に出会ったのが、この「生け花」でした。花を生ける=挿すという一連の作業が集中力へ繋がったのか、我が家の長男も自然と落ち着きを取り戻すようになりました。生け花を習い始めて1年、小学生になった今では、先生やお友達の声に耳を傾け、しっかり授業も集中できているようです。

子供の華道・生け花の習い事はどんなことをするの?

堅苦しさはなく、普段着のままで、教室のカリキュラムに沿って生け込みをしていきます。

子供の華道・生け花の習い事はどんなことをするの?

子供の華道・生け花の習い事では、具体的にどんなことをするのでしょうか。

生け花は、堅苦しくて敷居が高いイメージを持たれやすいのですが、決してそんなことはありません。

おけいこはジャージやトレーナーなど、いつもと変わらぬ服装で十分。花材(お花)をテーブルの上に並べ、椅子に座った状態でカリキュラムに沿った生け込みをしていきます。

花材(花や植物)を自分で調達することもありますが、ほとんどの教室では講師が手配してくれます。

また、生け花には、「池坊」「草月流」「小原流」など、いくつかの流派が存在します。それぞれ全国に支部を抱えていますので、電話で申し込むと自宅から一番近い教室を紹介してくれます。

体験の段階では道具を用意する必要はありませんので、気軽に申し込むと良いでしょう。

子供の華道・生け花の習い事の適性は? いつごろ始めるのがいい?

生け花の習い事ははさみを扱えるようになる3歳くらいから始めることができます。

子供の華道・生け花の習い事の適性は? いつごろ始めるのがいい?

子供の華道・生け花はいつごろから(何歳から)始めるのがよいのでしょうか。

子供が生け花を習うにあたり必ず確認してほしいのが、ハサミを使えるかどうかです。ハサミが使えなければ、花材を適切な位置で切ることができません。多くの2歳児にとっては、ハードルの高い習い事になってしまうでしょう。

逆を言えば、ハサミを使える子どもであれば十分可能ということです。早い子で3歳~4歳、ハサミを使える年齢を目安に考えましょう。

子どもですから、好みの花を自由に生けて、お花の世界観を広げていくことから始まります。子供の華道・生け花の習い事は「こうしなさい、ああしなさい」と決まった型を教え込むようなものではなく、自由にのびのび、”その子らしさ(個性)”を大切にする教室が多いです。

特別に適性(向き・含み)はなく、やんちゃな男の子なら、生け込みに集中することで平常心が養われることが多いようです。女の子なら、リビングやお部屋に自分が生けたお花を飾ることで、内面的な女性らしさや感性が育まれるでしょう。

子供の華道・生け花の習い事にかかるお金

お金

子供の華道・生け花の習い事にかかるお金・お月謝は、地域や講師によっても異なります。

我が家がお世話になっている講師は、普段は教育指導を本職にしている方なので、生け花教室を開いてはいるものの、ほとんどボランティアに近いのだそうです。ですから、お月謝は相当安い破格の金額。ありがたいことに、我が家の子ども達は1人3,000円で生け花を習うことができています。

しかし、全国の相場は6,000円~12,000円が一般的です。月謝の中に花材代が含まれている教室もあれば、別途花材代を支払わなければいけない教室もありますので、事前に確認するようにしてください。

子供の華道・生け花の教室を選ぶポイント

生け花の流派よりも、講師の子供の接し方や空間(教室の雰囲気)が重要なので、体験・見学を。

子供の華道・生け花の教室を選ぶポイント

子供の華道・生け花の習い事の教室はどのように選べばよいのでしょうか。

生け花を生み出したいくつもの流派が定期的に体験教室を開いています。流派と聞いて、「敷居が高そうで、何だか足を運びづらいわ。」という方は、各市町村の文化団体がありましたら、そちらを申し込んでみるのも良いでしょう。自治体の広報などに案内が掲載されることもあります。

○○文化連盟などは、子ども向けに積極的に生け花を取り入れている地域もあります。もちろん、講師は流派に所属している方が派遣されて来ますので安心です。

最初はこういう窓口を利用し、無料で生け花に触れ、その後も長期で生け花を習いたい方は、そのまま講師にお願いしてみるのも良いでしょう。子どもの場合は、生け花の流派よりも、講師の子供への接し方や空間(教室の雰囲気)が大切になるので、まずは体験から始めてみることをおすすめします。

子供の華道・生け花の習い事の親の負担は?

生け花教室への送迎や、お花を生ける道具を揃えること。お免状取得の費用もかかります。

子供の華道・生け花の習い事の親の負担は?

習い事をするうえで一番気になるのが、親にかかる負担ではないでしょうか。送迎にかかる時間や金銭面も把握する必要があります。

まずは送迎です。これは、近場の生け花教室を選ぶことで、徒歩や自転車で通える場合もありますし、車なら自宅から30分以内の教室を見つけることで親の負担は半減できます。

問題は金銭面です。生け花には、最低3つの道具が必要です。花ばさみ・お花器・剣山、これらがなければ、花材を持ち帰ったとしても自宅でお花を生けることはできませんので、習うと決めたならば、一通り揃えておくことをおすすめします。

さらに、生け花はお月謝や花材代に加えて「お免状」というものがあります。お免状とは、生け花昇級試験のことで資格が取得できるようにカリキュラムを進めていく仕組みになっています。

実は、この「お免状」が一番クセモノで、昇級すればするほど万単位でお金が必要になります。子どもが初等科を受ける場合は、大人料金の約半分5,000円ほどでお免状をいただくことができます。

【最低必要な道具】
・花ばさみ/子ども用の花ばさみ
・お花器(おかき)/お花を生ける専用の器
・剣山/お花の茎をさす金属製の台

あると便利なもの】
・花袋/お花を持ち帰る耐水性の専用袋

子供に華道・生け花を習わせて良かったこと

生け花を通じて、子供が落ち着き、発想力・表現力が身に付きました。親子で生け花を習う楽しさを味わっています。

子供に華道・生け花を習わせて良かったこと

子供に華道・生け花を習わわせて良かったことは以下の3つ。

1・落ち着きのなかった5歳児が、生け花を通して穏やかな男の子に成長したこと。

2・発想力が磨かれて、工作や作文の表現力が身についてきたこと。

3・一番は、親の私が子どもと一緒に生け花を習うことで、共有できる楽しい時間が増えたことです。

社会にでても思考力や集中力は絶対に必要です。それでしたら、幼少期の今から磨くことをおすすめします。思考力や集中力は、繰り返すことで自然と身についていくものなのだと実感しています。

華道・生け花の習い事は、年齢が3歳以上ではさみを使える子供なら、誰でも簡単に始めることが可能。少しでも興味があれば、まずは体験に、生け花教室へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

(文章:eikookie / 編集:子供の習い事ガイド)

 


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