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子供の遠泳の習い事の口コミ体験談

子供の遠泳の習い事を詳しく紹介!

子供の遠泳の習い事はおすすめ? いつから始めるのがいい? 遠泳教室ではどんなことをするの? 特徴、メリット、適性、費用など子供の遠泳の習い事の詳細と体験談の口コミを紹介。

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子供の遠泳の習い事

遠泳の習い事は、隊列を組み、集団で泳ぎ、最後まで隊列を崩さずに全員が完泳することが目標。

子供の遠泳の習い事

遠泳は、海や川など、自然の水の中で長距離を泳ぐスポーツです。

遠泳と似たものに「オープンウォータースイミング(OWS)」があります。オープンウォータースイミングは国際的に統一されたルールの中で行われる競技であり、各自がスピードを競う点が遠泳とは大きく異なります。

遠泳は、隊列を組み、集団で泳ぎ、最後まで隊列を崩さずに全員が完泳することが目標です。

日本では、遠泳は学校を中心に伝統的行事として行われているケースが多いです。有名なところだと、海上保安大学校や学習院中等科等があげられますが、中には小学生が挑戦しているところもあります。

筆者の子どもは、小学4年生から6年生までの3年間遠泳を習いました。全く泳げなかった子供が周囲の皆さんに支えられ泳げるようになっていく過程、4kmを超える遠泳を見事に全員で泳ぎ切り誇らしげにゴールした瞬間、そしてこの記事を書いている今も、子供の頑張りに感動し涙腺が緩んでしまいます。

このページでは、子どもを見守り続けた筆者の経験から、子供の遠泳の習い事のメリット、練習内容、費用、親の負担、子供に遠泳を習わせてよかったことなど、子供の遠泳の習い事を詳しく紹介します。

【このページの目次】

  1. 遠泳の習い事のメリットは?
  2. どんなことをするの?
  3. 適性と親の負担
  4. 月謝と費用
  5. 教室を選ぶポイント
  6. 子供に遠泳を習わせて良かったこと

子供の遠泳の習い事のメリットは?

泳げるようになる、仲間を思いやる気持ちが育つなど、遠泳の習い事のメリットはたくさん。

遠泳の習い事のメリットは?

子供に遠泳を習わせるメリットは以下の通り。

  • ・ 長い距離を泳げるようになる
  • ・ 仲間を思いやる気持ちが育つ
  • ・ 精神的、肉体的に強くなる
  • ・ 協調性が身に付く
  • ・ 達成感を味わえる
  • ・ 自信が付く
  • ・ 自然の美しさ・壮大さ・怖さなどを知ることができる

人それぞれだとは思いますが、筆者は「仲間を思いやる気持ちが育つ」点が最も大きなメリットだと思います。

遠泳は競争ではないので、レギュラー争いのようなものはありません。定期的に行われる検定に合格しさえすれば、メンバーとして泳ぐことができます。

子供たちも、指導するコーチたちも、保護者も、全員で完泳する(泳ぎ切る)ことが目標。そのため、検定で不合格の仲間がいれば、全員で支え、合格するようにサポートします。

まだ小学生ですから、練習が嫌になりトイレや更衣室にこもってしまう子供も……。でもコーチや仲間がいることで、必ずプールに戻ってきます。

海での練習は、初めて挑戦する子供たちは恐怖心との闘いです。それを上級生やコーチが支えます。

「怖いよー!」と泣き叫びながら1時間ほど海を泳いで砂浜に帰ってくる子供もいますが、そんな光景も最初だけ。そのうち、どの子もちゃんと泳げることに気付き、自信を持つようです。

子供の遠泳の習い事はどんなことをするの?

子供の遠泳の習い事はどんなことをするの?

遠泳の習い事では、プールでの練習と海での練習、そして隊列を組んで長距離を泳ぎます。

筆者の子供は、小学校の少年団の活動の一環として遠泳をやっていました。小学3年生から入部することができ、本格的な遠泳に挑戦できるのは小学4年生からです。

例年、5月から屋外プールで練習を開始し、6月中旬以降は平日にプール、土日に海で練習を行い、7月末にある本番の遠泳に備えます。

練習を開始した5月は、寒さにブルブル震えている子も少なくありません。最初の1カ月ほどは、泳げる子と泳げない子に分かれて練習を実施。初挑戦の子の中には泳げない子もけっこういますが、2週間もすると大多数が500m以上泳げるようになります。

プールでの練習も本番同様、コースごとに隊列を組み泳ぎます。

隊列(並び方)は泳力を考えて、コーチが作成。先頭と最後尾は泳力のある3回目の挑戦になるリーダーが務め、間に初挑戦の子供と経験のある子供を交互に並べるケースが多いです。前を泳ぐ先輩が後輩を引っ張り、後ろからは先輩が前に進めるように後押しをするかたち。

プールでの練習の9割は長距離を泳ぎます。6月以降は毎日3キロほど泳いでいました。そのとき、先頭の泳者は、コーチの指示通りのタイムで泳がなくてはいけません。速さを競うスポーツではないので、非常にゆっくりしたペースで泳ぎます。

全員が3kmを90分以内で泳げるようになると、海での練習がスタート。海での練習は、隊列を崩さずに泳ぐことに重点が当てられています。2列で泳ぐので、横の人と合わせて泳がなくてはいけません。


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子供の遠泳の習い事の適性と親の負担

子供の遠泳の習い事の適性と親の負担

遠泳の習い事は、子供自身の適性よりも、親がサポートをできるかどうかがポイント。

子供の遠泳の習い事には適性があるのでしょうか。

結論から書くと、筆者は、遠泳の習い事の適正はないように感じます。強いて言えば、親自身が厳しい練習をしている我が子を信じ、見守っていけるかという点が大事かもしれません。

我が子が参加しているところでは、親の強い勧めにより参加する子、自ら参加する子の両方がいます。

子供が嫌がっていても、参加してしまえば楽しいと感じるお子さんもいますし、自ら参加しても「辞めたい」と何度も言っているお子さんもいます。という状況を考えると、子供が辛くなったときに、親が励まし続けられるどうかは大きいと思います。

また、遠泳はひとりの力ではできません。我が子が参加している少年団は、親の出番が非常に多かったです。ポカリなどを用意したり、プールサイドや更衣室を掃除したり、子供たちに声を掛けたりなど、週に1回は親も参加していました。

海での練習の際には、父親がボートに乗り、子供たちが安全に泳げているか監視を担当していますし、本番でも父親が漁船に乗り子供たちを見守ります。

練習が始まる16時半ころというのは、働いている人にとっては就業時間内であることが多く、親自身の仕事の調整が実はけっこう大変です。このサポートが難しいために、子供は参加したくても、参加できないご家庭もあります。

ちなみに、集団行動が苦手なお子さん、不登校気味のお子さんなども参加していました。フォロー体制がしっかりとしているので、どの子も完泳し、自信に繋がっているようです。

子供の遠泳の習い事の月謝と費用

遠泳の習い事の月謝は団体によりますが、それほど高くはありません。

遠泳の習い事の月謝とかかる費用は、スクールや団体によって異なると思います。

筆者の子供の場合は、小学校のスポーツ少年団の活動の一環だったので、コーチがボランティアということもあり、年会費が7,000円、一月当たりの月謝が2,000でした。(この月謝は、運営に必要な実費、子どもの飲料などに使われます。)

月謝以外に必要な費用としては、検定に合格し、本番で泳ぐときには2万円かかりました。これは子供たちを見守る漁船などの費用に当てられます。

遠泳の習い事には特別な用具用品は使いませんが、水着は必ず必要です。

毎日泳ぐこともあり、FINAの承認バーコードが付いている水着を着用している子がほとんどでした。デザイン等を選ばなければ女性用でも5,000円程度から購入できます。ただし、普通のスクール水着で泳いでいる学校もありますし、安価なものでも問題はありません。

子供の遠泳の習い事の教室を選ぶポイント

子供の遠泳の習い事の教室を選ぶポイント

子供の遠泳の習い事は、自由に選べるほどの教室がないのが現状だと思いますが、教室の雰囲気や親のサポートの程度などは確認した方がいいでしょう。学校単位で実施している場合も、学校により雰囲気がかなり異なります。

自然が相手のスポーツなので、どこも厳しさはあると思いますが、厳しいだけではなく、しっかりとしたサポートがあるかどうかは、重視することをおすすめします。

子供に遠泳を習わせて良かったこと

子供に遠泳を習わせてよかったこと

子供に遠泳を習わせて良かったことは、何といっても仲間ができたこと。苦楽を共にした仲間は最高のようで、学年を問わず仲良くしています。一生付き合える友達に出会えたことは、子供にとって宝になることでしょう。

また、筆者の子供は、遠泳に参加する前は水泳が苦手だったのですが、それでも3年間続けられたこと、4キロを超える距離を全員で泳ぎ切れたことが、本人の大きな自信になっているようです。

親としては、地域に住む多くの大人と知り合うことができ、地域で子育てをさせていただく安心感があります。地域を歩けば、知り合いに会うことも多く、皆さんに見守っていただいていると実感できるのも、子供に遠泳の習い事をさせてよかったことのひとつです。

(文章:たまき/編集:子供の習い事ガイド)

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