子供の習い事にメリットがあることはわかっていても、「幼児や小学生に必ず習い事をさせないといけないの?」「貧乏で習い事はできないけど、将来、子供のデメリットにならないか不安」など、子供の習い事の必要性に悩みを持っていませんか。
子供の習い事ガイド ≫ 子供の習い事に関する悩み ≫ 子供の習い事の必要性 幼児や小学生に習い事は必要なの?
子供の習い事にメリットがあることはわかっていても、現実的に「共働きで、あるいは下の子が小さくて、習い事の送迎ができない」「経済的に余裕がなくて(貧乏で)習い事ができない」「年齢的にまだ早い気がする」などの理由で、子供に習い事をさせない選択をすることもあるでしょう。
そんなときに、自分の子供のお友達がいろいろな習い事をしているのを見聞きすると、
「習い事をしていない我が子は周囲に置いていかれてしまうのでは?」
「習い事をしている子たちのような特技や趣味を持てないのでは?」
「身体面・情緒面・学習面での成長に差が出てしまうのでは?」
と不安になってしまいますよね。
幼児~小学生の子供に習い事は本当に必要で、必ずさせないといけないものなのでしょうか。
以下、子供の習い事の必要性について解説します。
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「子供の習い事は本当に必要なの?」
この悩みに関する回答は人によってさまざまで、ブログやネット掲示板にもたくさんの意見がありますが、私は子供の習い事を人生における「旅」のようなものだと考えています。
旅は、どうしてもしなくてはならないものではないですし、しなかったからといって特に困ることはないでしょう。旅をしないことで、お金を節約できる(使わなくて済む)という考え方もできます。
しかし、旅をすることで、見分を広め、知らなかったものを知り、視野を広げ、人生を豊かにすることが可能です。楽しい経験もあれば、困難もあると思いますが、それを乗り越えた先には、旅をする前には見えなかった景色が見えることでしょう。
旅を通して「自分はこんなことが好きなんだ、こういうことが得意みたい」と、自分自身について知ることもでき、旅の途中で出会った友達が人生に大きな影響を与えてくれることもあるかもしれません。
それと同じように、子供(幼児から小学生)の習い事も、しなかったからといって困ることはないし、充実した人生を送ることができるでしょう。
ただ、習い事をすることが、子供の「枠」を広げ、子供自身がいろいろなものに出会って、自分のこと(自分が何を好きか・何が得意か)を知るのに役立つと私は考えています。
”ピアニストや音楽の先生にならなかったから、子供のころピアノを習ったことは無意味だった”とは、言えないはずです。ピアノを習ったことで、「音楽の素晴らしさを知る」「楽器を弾くことで心の満足を得る」ことができたら、それは十分に価値のあることだと思います。
また、頑張って目標を達成した(難しい曲を練習して弾けるようになった、コンクールで賞を取った)という経験も、子供のその後の人生に良い影響を及ぼすのではないでしょうか。
子供の習い事の必要性について、私は「習い事をしなかったからといって困ることはないけれど、知らなかったものを知り、視野を広げ、人生を豊かにすることが可能」だと書きました。
しかし、習い事はメリットと同時にデメリットもあります。
まず、習い事にはお金がかかります。もし習い事をさせなかったら別のことに使えたお金です。また、習い事には時間も必要です。友達と遊ぶ時間を犠牲にして習い事をすることもあるでしょう。
お金もかからない・時間もかからない・本人と親の努力も不要、なわけではありません。
習い事のデメリットというと大げさに聞こえますが、どこにお金と時間と労力を注ぐかは、その家庭、すなわち、親と子供の考え方次第です。
経済的な余裕の度合いや家庭環境(送迎ができるかどうか等)によってもできることは違うでしょう。
習い事に掛けられるお金があまりない場合は、無料や格安の子供の習い事を活用する、スポーツ少年団のように親の負担(当番など)がある代わりに費用が安価な習い事をする、などの方法もあります。
子供の習い事に掛けるお金は、すぐにコストに見合う結果が返ってこないと感じることもあるかもしれません。しかし、子供に習い事をさせるメリットとデメリットをはかりにかけてみて、メリットの方が大きいと感じるのであれば、習い事をさせる価値はあると思います。
今すぐ手に入る楽しみにお金と時間を使うのか、あるいは長い目で見たときの「人生を豊かにする可能性」に投資するのか、どちらが正解ということではなく、価値観によるものだと言えるでしょう。
私自身は二人の中学生の娘の母親で、これまでピアノやソフトボール、絵画などの習い事をさせてきました(現在も継続中のものもあります)。
学校の合唱コンクールで伴奏をする娘の姿やテスト勉強の合間にピアノを弾いてリフレッシュする姿、ソフトボールの試合で活躍できたときの喜ぶ姿や試合に負けて悔し泣きをする姿を見るたびに、習い事が娘たちに与えてくれた影響の大きさは計り知れないと感じています。
私は、習い事は技能や技術の獲得のためだけに行うものだとは思っていません。
いろいろな経験をし、喜びや悔しさを味わい、努力が結果につながることを実感として理解すること。たくさんの人が自分を応援し、サポートしてくれること。親だけでなく、第三者の大人(習い事の先生など)が自分の成長を見守ってくれること。
それらは、たくさんのお金と時間、そして本人と私(親)の労力以上に価値あるものだと思うのです。
大人になってから習い事を楽しむことも、技能や技術の獲得をすることも、もちろんできます。でも、成長過程にある幼児~小学生の習い事の経験は、後からやり直すことができません。
私は二人の娘たちに彼女たちの希望する習い事をさせてきて、とても良かったと思っています。例え、ピアニストや音楽教師、ソフトボール選手になるのではなくとも。
結論として、習い事の必要性について考えるなら、習い事は必要不可欠なもの・させないと子供がかわいそうなものではありません。しかし、習い事は子供の将来の可能性を広げ、選択肢を増やし、人生を豊かにするのに役立つものである、と言えるのではないでしょうか。