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習い事を活用して子供の「枠」を広げる

子供の習い事を活用する方法を紹介します

せっかくの子供の習い事、ちょっとしたコツやアイデアでもっと活用できるとしたら? 技術の習得だけでなく、習い事の活用術・活用法を知って、より良い子育てを。

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習い事は子どもの「枠」を広げる

 習い事を活用して子供の「枠」を広げる

子供の習い事を、技術や技能を伸ばすためのもの、あるいは体づくりのためのものだと思っていませんか。

もちろん、ひとつの習い事を継続することで、例えばピアノで難しい曲が弾けるようになるなど技術や技能が伸びたり、スポーツなどは練習を通して体づくりができたり、体力がつくことは言うまでもありません。

ただ、「習い事は、はっきりとした伸びや成長を感じられるまで継続しないと意味がないか?」というと、決してそんなことはなく、たとえ短期間であっても、習い事を活用することで、子どもの「枠」を広げることができます。

子どもの「枠」を広げるってどういうこと?

では、子どもの「枠」を広げるとはどういうことなのでしょうか。

それは、子どもに未知なるものと出会う機会をできるだけたくさん与えることです。

幼い子どもにとって、知らないものは存在しないのと同じ。出会うチャンスがなければ、興味を持ったり好きになったりすることはできないのです。

筆者は、中学2年生のときに市のプログラムで夏休みに2週間のアメリカホームステイに行ったことをきっかけに、英語と海外に強い興味を持つようになり、大学は外国語学部へ進学、20代半ばにはオーストラリアへワーキングホリデーにも行きました。

オーストラリア在住時代には、オーストラリア国内、そして東南アジアでバックパッカー旅行を経験。帰国誤に結婚し、ふたりの子どもを産んで、しばらくはおとなしくしていましたが、子どもたちがある程度大きくなると、今度は子連れであちこちに旅行に行くようになりました。

たいていは、学校の長期休暇中の母子3人旅行。格安航空券を探したり、マイルをためて特典航空券を発行したり、節約できるところは節約して、グアム、イタリア、アメリカ、台湾、あちこちに行ったものです。

アメリカではアメリカ人の友人の家に泊めてもらい、裏庭でマシュマロを焼いたり、近所の公園に行ったり、アメリカ人の子どもたちとゲームをして遊んだり……。

これらの経験が子どもの心の中にどんな変化をもたらしたのかはわかりません。

でも、「世界には自分の知らないものがたくさんあり、自分たちとは違う価値観の中で生きている人たちがたくさんいる。」「自分たちにとって当たり前のことが当たり前ではない人たちもいる。」「自分を取り囲む社会だけがこの世界のすべてではない。」ということを、肌で感じてくれたのではないかな、と思っています。

こうした気付き・発見こそが、子どもの「枠」を広げることにほかなりません。

そんな長女はいま13歳(中学2年生)。英語が好きで、得意科目です。「英語ができると外国人と話せる」ということが体験から分かっているので、英語を学ぶこと自体が楽しい様子。中1の1学期に英検3級(中学終了レベル)に合格し、今度は英検準2級にチャレンジしたいと言っています。

彼女の現在の「将来の夢」は、英語を使って海外に関係する仕事に就くこと。具体的な職業はまだわからないようですが、海外へ行ったりできる仕事、英語が生かせる仕事がいいなと思っているようです。

海外へ連れだして世界を見せたり、外国人と接する機会を持たせたりしたのは、娘たちの意思というより、親である私の勝手だったのかなと思うこともありますが、こんなふうに「枠」を広げなかったら、娘は今のように英語に興味を持ったり海外で仕事をしてみたいと言い出さなかった気がします。

子供の習い事は「枠」を広げる絶好のチャンス

我が家の場合は「英語」「海外体験」でしたが、子どもが将来「好きなこと」「やりたいこと」を見つけられるように、子どもにたくさんのものを見せ、体験させることができれば、別になんでもいいんです。

そして、「体験させたけど子ども本人が興味を持たなかった。」ということがあってもいいんです。むしろ、あって当然。

そう考えると、子供の習い事は、その子の「枠」を広げる絶好のチャンスだと言えます。

継続する中で培われるものもありますが、週末一日だけの単発の習い事(〇〇体験教室のようなもの)や、数日間程度の短期の習い事(短期スイミング教室など)であっても、子どもが未知なるものに出あうチャンス。

10個の中から1個でも「好きなこと」や「やりたいこと」の種になる出会いがあれば、儲けものだと思います。

子どもの「枠」を広げるのは親の役目。子どもはその「枠」の中から好きなことを見つけます。

できるだけ枠を広げてあげたい気持ちがあっても、親自身にも得手不得手はあり、すべてのものを見せてあげることはできません。しかし、子供の習い事を活用することで、その枠を広げることができるのです。

例えば、両親がピアノを習った経験がなくピアノを弾けないとしても、ピアノ教室にピアノを習いに行くことで、先生がピアノへの興味関心を引き出してくれることがあります。親が絵を描けなくても、絵画教室の先生がその子の感性を伸ばしてくれることもあります。

また、その教室に通っているほかの子供たちが楽しそうに取り組んでいる様子に、あるいは自分と同じ年頃の子供が自分よりもずっと上手に何かをできることに刺激されることも考えられますね。

「習い事=技術技能の修得」「一度始めたからにはものになるまでやり通さなくては」という考え方もあるかもしれませんが、いま以上に多様な生き方が増えてるであろう未来を生きる子供たちにとっては、「枠」を増やすために習い事を活用するというのも、良い方法だと言えるでしょう。

枠を広げると、子供の人生の可能性が広がります。将来就くことのできる職業の選択肢が増えるという意味だけでなく、その子供自身の人生がより楽しく、充実したものになるきっかけができます。

ぜひ、習い事を活用して子供の「枠」を広げることを意識してみてくださいね。

 習い事を活用して子供の「枠」を広げる

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