子供のフラダンスの習い事はおすすめ? 特徴、メリット、適性、月謝、親の負担、子供にフラダンスを習わせてよかったこと、教室を選ぶときのポイントなど、フラダンスの習い事を詳しく紹介。
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2006年公開の映画『フラガール』や、福島県いわき市にある「スパリゾートハワイアンズ」などでも一般的に知られている「フラダンス」。華やかな衣装やアクセサリーを身につけ、笑顔でステージに立つフラガールの映像を見たことがある人も多いことでしょう。
言うまでもなく、子供のフラダンスの習い事とは、そのフラダンスを習うもの。とくに子供向けのフラダンスのクラスは「キッズフラ」「ケイキクラス」などと呼ばれます。「ケイキ」とはハワイの言葉で「子供」の意味。
なお、「フラ」とはハワイの伝統的な曲・ダンスなど全般を指す言葉であり、「フラ」だけでダンスの意味も含んでいますが、一般的にはハワイの伝統的な曲に合わせて踊るダンスを「フラダンス」と呼ぶことが多いようです。
「フラダンス」と混同しがちなものとして「タヒチアンダンス」というものもあります。
フラダンスはハワイの伝統的なダンスですが、タヒチアンダンスはその名の通りポリネシアの島、タヒチ島の伝統的なダンス。ルーツは同じとも言われていますが、腰の動きなど、フラダンスとは少し違ったダンスです。
フラダンスの先生はタヒチアンダンスを指導できる人が多いようで、同じ先生がタヒチアンダンスのクラスを持っていることもあります。また子ども向けのクラスであれば、フラダンスとタヒチアンダンスを分けずにいっしょに教える場合もあります。
このページでは、実際に子供にフラダンスを習わせている筆者が、子供のフラダンスの習い事を詳しく紹介します。
【このページの目次】
子供の習い事としてのフラダンスのメリットは、
などが挙げられます。
もちろん、フラダンスを習うことで培われていく協調性や自己管理能力などもメリットなのですが、「動きがゆったりしていて覚えやすく、自信に繋がる」「笑顔を大切にするようになる」という点がフラダンスならではのの大きなメリットのように思います。
小さい子供の習い事の場合は特に、「楽しむ」ことが大切。その点、フラダンスは比較的安価で揃えられるかわいい衣装でゆったりとレッスンを受けることができ、「ダンスって楽しい」「お友達と踊るのは楽しい」と自然に学んでいくでしょう。
そしてそこで得た充実感や笑顔は、フラダンス以外の活動にも活かすことができるはずです。
フラダンスの練習では、左右や前後への特徴的なステップを学び、それに合わせて手の動きも加えていきます。練習の段階から「パウスカート」と呼ばれるふんわりとしたスカートを履いて行うことが多いので、見た目もかわいらしいですよ。
ダンス以外にも「アロハの心」についてのお話があったり、ハワイの歌を手振りつきで歌ったりするなど、ダンス一辺倒ではなく、ハワイやタヒチの文化に触れることもできます。
地元のイベント(お祭りやミニコンサートなど)に出演するような地域密着型のスクールもあれば、競技会を目指すような本格的なスクールもあります。
・ 子供のフラダンスの習い事の適性について。
「音楽が好き」「踊るのが好き」という子に向いている、というのはダンス全般に言えることですが、フラダンスはゆったりとした動きがメインですから、運動神経が悪いと思ってしまっている子やのんびりやさんでも十分に楽しく踊ることができるのが特徴です。
「あのひらひらのスカートが履きたい…」という動機で習いごとを始めても、ついていくことができるでしょう。
・ 子供のフラダンスの習い事を始める年齢について。
フラダンスを始めるのは何歳くらいからがよいのか、始める年齢に迷う方もいるかもしれません。フラダンスは、一般的なダンスに比べて振り付けなどもゆったりしているので、低めの年齢でも無理なく始められると思いますが、基本的には4~5歳くらいから始める子が多いようです。
筆者の次女は現在2歳半ですが、長女がすでにフラダンスを習っていたため、早い段階から興味を示し、練習に参加させてもらっています。教室や先生の方針によって、もっと小さい子が練習に参加している場合もありますが、2歳未満はレアケースかなと思います。
・ 男の子のフラダンスについて。
フラダンスというと、女性と女の子の踊りというイメージが強いですが、男性のフラダンスももちろんあります。ただ、女性クラスに比べて数は圧倒的に少ないです。「男の子のキッズフラの習い事」と限定すると、「ほぼない」と言っていい状況でしょう。
100%とまでは言いませんが、子供のフラダンスの習い事は、やはり女の子がほとんど。男の子でフラダンスに興味がある場合は、少し大きくなってから大人クラスに混ざっていっしょにに踊ることになるのではないかと思います。
子供のフラダンスの月謝は、5,000円~8,000円程度(週1回の場合)のことが多いです。
発表会などが設定されているスクールでは参加費やチケット代などで一度に数万円(衣装代やチケット代など)かかりますが、地元のイベントへの参加がメインのクラスはそこまで大きな出費はありません。
衣装としては、フラダンス用のスカート「パウスカート」などを準備する必要があります。市販されているものは通常3,000円~6,000円ほどで手に入りますし、手作りするのであればさらに安く抑えることができます。
フラダンスに限った話ではないですが、趣味の延長で「楽しく踊る」「地元のイベントに参加する」ことを目的としたスクールと、発表会などに本気で挑むスクールとでは雰囲気が全く違います。
大抵のスクールでは体験入学をさせてもらえるはずですので、親子共々そのスクールの雰囲気をよく見て、子供の特性に合ったスクールを選びましょう。
子供のフラダンスの習い事の親の負担は、大きく分けて「衣装関係」と「送迎」が挙げられます。
衣装(パウスカート)は購入する場合と手作りの場合があり、手作りする場合はハワイアンファブリックを購入(子供の場合は2~3メートルほど)する必要があります。
ふわっとしたシルエットがなので一見難しそうに思えますが、生地を筒状にした後にウエストの部分を数周ぐるっと縫い、3~4本ゴムを入れればできあがりです。直線縫いだけなので、特別な技術は必要ありません。
ヘアアクセサリー(ヘアクリップ)を手作りする場合もあります。100均のクリップや造花などで、驚くほど華やかなヘアクリップを作ることができますよ。
イベント出演時にはメイクをすることもあります。小さい子供であればリップやチークをやや濃いめにつけてあげるだけで十分ですが、小学校中学年くらいになると、つけまつげをしたり、凝ったアイメイクをしたりすることもあります。化粧が苦手なお母さんは今のうちに練習しておいた方が良いかもしれません。
「送迎」はフラダンスに限ったことではありませんが、習い事の教室/スクールへの送迎はもちろん必要ですし、イベント時も当然連れて行く必要があります。スクールによって頻度や遠さは違います。
子供にフラダンスを子供に習わせているママに「フラダンスを習わせて良かったこと」を聞きました。
「お友達に誘われて、4歳から気軽な気持ちでフラダンスを習い始めました。ふわふわのスカートを履いてお友達と楽しそうに踊っている娘の姿を見ると、こちらまで笑顔になります。先生もとても優しく、毎回のレッスンが楽しみなようです。2歳半の下の子も興味津々で、今度体験レッスンへ参加する予定です。」
「フラダンスのキッズクラスに参加していますが、イベントのたびに先生が教えている年輩の方のクラスとも一緒になり、とてもかわいがっていただいています。お母さん同士の交友関係も広がり、嬉しいです。フラダンスのキッズクラスは地元のイベントが多く、友人や親戚も見に来てくれるので、子ども自身もやりがいがあるようです。」
(文章:鞠ようこ)