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子供の競技かるた(百人一首)は、小倉百人一首を用いて、全日本かるた協会が定めたルールに則り、50枚の札(自陣25枚、敵陣25枚)を取り合うゲームです。
マイナーな印象のある競技かるたですが、「ちはやふる」の漫画やアニメの影響で注目され、競技人口が増えたとも言われています。(競技かるた人口は100万人と言われており、外国人競技者も増加しているとのこと。)
子どもの競技かるたの習い事としては、いわゆる民間の教室・スクールがあるわけではないので、学校の部活、あるいは地域のかるた会に入って習う方法が一般的です。
ただし、高校はともかく、小学校でかるた部のある学校はかなり限られ、現実的にはかるた会に入ることは、子どもが競技かるたを習い始める確実な方法だと言えます。
ここでは、地域のかるた会を例に挙げ、子供の競技かるたの習い事を紹介します。
【このページの目次】
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子供にかるた会で競技かるたを習わせるメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
デメリットというほどではありませんが、地域のかるた会は営利目的で運営されているわけではないため、いわゆる習い事としてマンツーマンで丁寧な指導が受けられるわけではありません。運営側もボランティアなので、一般的な「習い事のお教室」とは違うものとして考える方が良いでしょう。
子供の競技かるたの習い事は具体的にどんなことをするのでしょうか。近くのかるた会に入るには?
今回は、小学6年生で競技かるたに興味を持ち、かるた会に入った娘を持つ筆者が、娘の所属するかるた会について解説します。
(以下は筆者の娘の競技かるたの習い事(かるた会)に関する回答で、すべてのかるた会が同じというわけではありません。)
- 子供に競技かるたを習わせようと思ったきっかけは?
「娘が小学6年生のときに漫画『ちはやふる』の影響で百人一首に興味を持つようになりました。
最初は家族のだんらんの一つとして、時間のあるときに百人一首で遊んでいるくらいだったのですが、娘はみるみる百首を覚えて、家族の誰も敵わなくなってしまいました。
娘自身も、『もっとかるたが強くなりたい、強い人と対戦したい。』というようになったので、全日本かるた協会のウェブサイトから地域のかるた会を調べ、見学と体験を申し込みました。
娘は最初の見学と体験ですっかりかるた会が気に入ったようで、翌々月の更新月のタイミングで正式入会をしました。(月謝ではなく、年会費制だったため、キリの良いところで入会するのがベター。)」
- 近くのかるた会にでは具体的にどんなことをするの?
「かるた会では、月に1回~2回、地域の公民館の和室を借りて、かるたの練習をしています。
たいていは、レベルの近い相手と対戦をしているようです。家では百人一首の相手がおらず、アプリを使ってひとりで練習している娘も、かるた会に行くとレベルの近い相手とかるたの真剣勝負ができるので、とても楽しいと言っています。
そのかるた会は、月に1回~2回の開催日は、午前9時から午後5時まで空いているのですが、初心者(級を持っていない人)は午前中のみ参加可能となっていて、娘は半日で帰ってきます。半日だとせいぜい2試合くらいしか行えないため、早く級を取って、一日練習に参加できるようになりたいそうです。」
競技かるたの習い事に向いている子は、とにかく百人一首(かるた)が好きな子。まじめにコツコツ練習を重ねることで上達する競技なので、本人の「かるたが好き、かるたが強くなりたい」という強い気持ちがないと、かるた会に入っても強くなることは難しいでしょう。
競技かるたの習い事の適性としては、暗記力のある子、体力のある子、体幹がしっかりしていて体を動かせる子、瞬発力のある子、聴覚が優れている子(いわゆる「感じの良さ」)などが挙げられますが、競技かるたにもいろいろなスタイルがあるため、始める前に適性を気にするよりも、意欲があるかどうかが見るべきポイント。
競技かるたを始める年齢(いつ始めるか)も重要ですです。
小さい子どもにかるたを習わせたいと思うのであれば、いきなり近くのかるた会に連れて行くのではなく、まずは家庭で百人一首に親しませ、かるたに興味を持たせるところから始めるのがよさそうです。
競技かるたの習い事をいつごろ始めればいいか(始める年齢)についても、「本人が興味を持ったとき」が始め時だと思います。中学、高校から競技かるたを初めても遅すぎることはありません。
かるた会には未就学児~小学校低学年の子もたくさんいるので、ひらがなを読めて、ある程度の歌を覚えている子であれば、かるたを習い始めることは可能です。兄弟がいる子の場合は、上の子がかるたを習っているので、ついてきているうちに興味を持つケースもあるようです。
子供の競技かるたの習い事にかかるお金としては、かるた会に入る場合、年会費が必要です。
会費はかるた会ごとに異なりますが、一般的には、月謝ではなく、年会費として年間数千円程度のところが多い模様。娘の所属するかるた会は、年会費が6,000円となっており、これらは練習場所となる公民館を借りるお金や、運営事務などに充てられているようです。(※運営スタッフはボランティア。)
全日本かるた協会のかるた会紹介ページでお近くのかるた会について確認することができます。
そのほかにかかる費用は、本人の希望でかるた大会にエントリーする場合、参加費(1,000円~2,000円程度)がかかります。かるた大会へのエントリーは、所属するかるた会を通じて行います。
競技かるたに必要な道具は、基本的にはかるた(小倉百人一首)があればOK。詠唱CDがついている百人一首もありますが、一人で練習をする場合、ランダム再生が必須なので、スマホやタブレットで百人一首アプリを利用すると便利です。
子供の競技かるたの習い事は、近くのかるた会の練習会場があり、子ども本人が徒歩や自転車など自力で通うことができれば、ほとんど親の負担はありません。ただし、かるた会の練習会場が離れている場合は、送迎の負担が発生します。
また、子どもが未就学児~小学校低学年の場合は、トイレなどの世話をしたり、ほかの競技者の迷惑にならないよう、親が練習時間中ずっと付き添っていることが多いようです。
その他、本人の希望でかるた大会にエントリーする場合は、個人参加となるため、親は送迎と付き添いで一日がかりになります。(大会によっては一日に5試合を行うような場合も。)しかし、かるた大会は年に数回しかありませんし、出場するかどうかも本人の自由です。
家庭でのかるたの練習に関しては、小さな子どもの場合は家庭で親が練習につきあってあげるのも良いでしょう。ただし、子どもの競技レベルが上がってくると、未経験者の親はとてもついていけるレベルではなくなってしまい、いっしょにかるたを習っている兄弟や友達がいない限りは、子どもが一人で練習をすることが多くなると思います。
子供に競技かるたを習わせているママに「かるたを習わせて良かったこと」を聞きました。
「競技かるたを始めたことで、集中力が、粘り強さ、精神的なタフさがアップしたと感じています。かるたのせいで頭がよくなったかどうかはわかりませんが、学校のテストの前など、コツコツと粘り強く学習をする様子を見ていると、競技かるたを習わせたことが良い影響を与えている気がします。」
「競技かるたは、子どもの習い事としてはまだまだマイナーですが、近くのかるた会に通う友達とはすごく話が合うようで、級位取得を目指してお互いをライバルのように感じている様子。将来かるた部のある県内有数の進学校(高校)に行けたらいいなと思っているようで、「好きなことに夢中になっている娘」を見られるのは、親としても嬉しいです。」
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