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子どもの習い事ガイド

子供の「習い事を辞めたい」には、説得をして辞めさせないようにするのがいいのか、それとも希望通り辞めさせるべきか?

子供の習い事を辞めさせるか、続けさせるか、の見極めポイント。

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子供が習い事を辞めたいと言ったとき

 子供が習い事を辞めたいと言ったとき、親はどう対応するのがいい?

子供が「習いたい!」と言って始めた習い事であっても、「辞めたい」と言い出すときがあります。

親としては、せっかく始めた習い事ですし、道具や楽器も揃えた以上、ある程度ものになるまで(技能技術を習得するまで)は続けてほしいと思いますよね。

また、簡単に習い事を辞めさせることで、なんでも「やーめたっ!」と投げだしてしまう子、我慢のできない子、こらえ性のない子に育ってしまうのでは、と心配になるかもしれません。

とはいえ、わが子に合っていないのなら、早く辞めた方が良いような気も……?

このページでは、子供が習い事を辞めたいといったときに、親はどう対応するのがいいのか、いくつかの方法を紹介しています。あくまでも最終的な判断は、その家庭が決めることですが、「辞めさせるべき? 続けさせるべき?」という迷っているときの参考になれば幸いです。

このページの目次

  1. 習い事をもう少し頑張らせてみる
  2. 習い事を休会・教室変更してみる
  3. 習い事を辞めさせたほうがいいかも


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習い事をもう少し頑張らせてみる

説得ではなく、話し合いをして、子供に寄り添ってみよう。

子供自身が「〇○を習いたい!」と言って始めた習い事でも、子どもの「習いたい!」は軽い気持ちであることも珍しくありません。大人のように「いったん始めたからには、ものになるまでは続ける」と考えている子のほうが稀でしょう。

また、子供の興味の対象はすぐに移り変わるものであることも念頭に置く必要があります。

子供が「習い事を辞めたい」と言い出したり、お稽古・練習に行きたがらない兆候が見られたり、あるいは親に無断でさぼってしまったりしたら、まずは子供としっかり話をしてみることが大切です。

辞めたいという気持ちは、その習い事(ピアノ、野球、水泳etc…)そのものを好きでなくなってしまったからなのか、あるいは、好きだけれど上達しない、他の子のほうが上手で劣等感を感じているのか、親はそこをしっかりと見極めてあげたいもの。

もし、習い事そのものが好きでなくなったのでなければ、子供と話し合いをして、辞めたいと言い出した理由を探してみましょう。子供にとっては大ごとと思える理由でも、実際は些細なことであったり、習い事の先生に相談することで解決できることであったりするかもしれません。

その際に、「いったん自分でやると決めたのだから、わがまま言わずに頑張りなさい!」「あなたがやりたいといったから習わせたのに!」と無理やり説得することや、極論に走るのは考えものです。

コンクールや試合・大会、試験など、少し先にある目標を提示して、「ここまでは頑張ってみようか。やめるかどうかは、それから考えよう?」と声をかけてみるのはいかがでしょうか。

その猶予期間を設けることで、子供自身も(過度な責任感に苦しむことなく)自分の決断には責任を持たなくてはいけないということを学べます。何かを辞めるのにも一定の手続きがいることを理解すれば、なんでも「やーめたっ!」と投げだしてしまう子になってしまう心配はありません。

そして、その習い事を好きであれば、一定期間少し先の目標に向かって努力することで、「辞めたい」という気持ちが消えてしまう場合もあります。

その習い事を好きという気持ちがあるのは大前提ですが、「目標に向かって頑張ったという達成感」や「親がそれを理解し、応援し、褒めてくれるという安心感・肯定感」こそが、子供の習い事のガソリンになるもので、特に低年齢の子供が努力を続けるには不可欠なものなのです。

大人が思っている以上に、子供は親に(結果ではなく努力を)認めてもらえることを嬉しく思っていることを忘れてはいけません。例え試合に勝てなくても、昇級試験に合格しなくても、「頑張っているところをちゃんと見ているよ。」と親が声をかけるだけで、やる気がわくこともあるのです。

子供が習い事を辞めたいと言ったとき

子供の習い事選びのページにも書いたように、子供の習い事は実際にある程度やってみないとわからないことが多いもの。すぐに結果を求めても、思うようにはいかないことがほとんどです。

例えばピアノの場合は、上手にピアノを弾くお姉さん・お兄さんに憧れて習い始めたとしても、最初は運指など地味でおもしろみのないレッスンが続きます。

なので、習い始めてすぐに「思っていたのと違う、つまんない」という子どももいるかもしれません。特に小さい子の場合は、その時期は親がサポートし、いっしょに頑張ることも必要でしょう。

習い事を休会・教室変更してみる

習い事を辞めたいと言ったときは休会も考えてみる

習い事そのものは好きだけれど、その教室の雰囲気、同じ時間にお稽古を受けているお友達、あるいは先生に苦手意識を持ってしまっているのであれば、同じ習い事で教室や先生を変える、というのも一つの方法です。

知り合いの娘さん(小学校中学年)で、ピアノ教室に通っていたのですが、グループレッスンで、自分よりも経験が浅く技術の劣る子供たちと同じことをえんえんやらされることにうんざりし、「ピアノのお稽古が楽しくない、やめたい……。」と言ったことがありました。

その際に、彼女のお母さんは、ほかのピアノ教室の口コミをママ友経由で集め、評判の良かったピアノ教室に体験レッスンに連れて行ったそうです。新しい教室では個人レッスンで、先生が彼女のレベルと興味にあった課題を与えてくれたため、彼女はピアノに対するやる気を取り戻したといいます。

この話から分かることは、子供の習い事、習い事そのものではなく、教室やまわりのお友達、先生から受ける影響がとても大きいということです。もし、子供が習い事そのものは好きな様子なのに、「辞めたい」と言い出したら、環境を変えてみることが良い結果につながるかもしれません。

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小学校高学年の子供であれば、中学受験との両立(塾との兼ね合い)が難しかったり、時間的にハードだったりして、習い事を辞めることを考えるケースもあるでしょう。

その習い事が好きであれば、勉強と勉強以外の時間のメリハリをつけるためにも、むしろ続けたほうが良いという意見もあります。「習い事を一生懸命頑張れる子は、勉強でもやはり頑張れる子が多い」というのもよく聞く話です。

しかし、お子さんの睡眠不足が心配など、場合によっては「一定期間その習い事を休会し、受験が終わったら再会する」という方法をとるのも良いでしょう。必ずしも「受験があるから習い事を辞めなくては」と考える必要はありません。

(実際、私の娘も現在中学3年生で、高校受験を間近に控えていますが、幼稚園から始めたピアノの習い事を、今も続けています。ピアノを弾ける時間は多くありませんが、受験勉強の合間にピアノを弾くことで、気分転換になり、リフレッシュできているようです。)

習い事を辞めたほうがいいかも

もともと器用なタイプな子供にありがちですが、その習い事(スポーツ・音楽など)のセンスはあるようなのに、どうもやる気が感じられない、上達しようという意欲が感じられない、という場合は、その習い事はやめさせたほうが良いかもしれません。

どんな習い事であれ、子供自身に「今はまだうまくできないけれど、その習い事が好きだし、うまくなりたい!」という気持ちがあるのなら、続けていく価値があるといえます。

しかし、「そこそこできるけれど、特にその習い事が好きなわけじゃない」という子は、残念ながら、その習い事を続けて行っても、あまりで上達期待できないかもしれません。

子供の習い事における大切なことは、子供自身が「好きなことを頑張る」という体験ができることです。好きと思えないもの、情熱を傾けられないものを続けても、その体験は得られないでしょう。

また、親の目から見て、子供がその習い事に苦痛を感じている、ストレスが心身に現れている、ということが認められれば、その習い事はやめるほうが良さそうです。

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お金を払って習い事をさせている以上、親としては「何ができるようになったか(技術・技能の獲得)」という目に見える成果を求めがちです。しかし、習い事を辞める・辞めないの判断をする際には、上達の速度や程度ではなく、子供自身の気持ちに向き合って決めることが大切だといえます。

そして、結果的にその習い事を辞めるという決断に至った場合も、「せっかく習わせてあげたのに」、「お金が無駄になっちゃったわ」などと子供を責めるようなことは言うべきではありません。そうした言葉は「自分はダメな人間だ、根性なしだ」子供の自己評価を下げてしまう可能性があるからです。

それよりも、「ここでやめることになったけれど、(習い事を始める前にはできなかった)〇〇ができるようになってよかったね」「コンクール・発表会・試合などで頑張った思い出ができたね」などと、前向きな言葉で、その習い事を終わらせてあげるように心がけましょう。

「今までにかけた時間とお金が無駄になってしまった」と思うのではなく、親子でよい体験ができたとポジティブにとらえられれば、辞めた習い事もその子の人生経験の一部になるはずです。

例えば、ピアノの習い事をやめてしまっても、レッスンをきっかけに音楽を聴いて楽しむ喜びを知ることができたのなら、それは十分に価値のあることだと思いませんか。

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