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子供のエレクトーンの習い事は、ピアノと並んで、幼児から小学生の子供に人気の習い事です。
ひとりでさまざまな音が出せるエレクトーンは、ポップス、ジャス、クラシックなど、幅広いジャンルの曲を弾いて楽しむことができます。
大手音楽教室や個人教室で、個人レッスンまたはグループレッスンを受けるのが一般的。低年齢のうちはグループレッスン、その後、レベルアップや本人の意思によって、個人レッスンに移るケースも 。
子供のエレクトーンの習い事の大手としては、ヤマハ音楽教室が有名です。ヤマハ音楽教室には、ぷっぷるくらぶ(1歳~3歳の子供と保護者向け)、ジュニアエレクトーンコース(3歳、4歳、5歳向け)、ジュニアスクール(小学生向け)などのコースがあり、子供の年齢に合わせて選択。
いずれも、ヤマハ音楽教室独自のカリキュラムに従い、音楽を楽しむ素養やエレクトーンの演奏技術、アンサンブルの楽しさを習得します。
【このページの目次】
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子供にエレクトーンを習わせるメリットとしては、
子供のエレクトーンの習い事は、実際にどんなことをするのでしょうか。
今回は、3人のお子さんをヤマハ音楽教室に通わせ、それぞれ8年~10年エレクトーンを習わせた経験を持つ関西在住のりぃさんに、子供のエレクトーンの習い事について伺いました。
- お子さんは3人ともヤマハ音楽教室でエレクトーンを習っているのですか?
りぃさん:「はい、長男は4歳直後から中2の秋までの計10年)、ヤマハ音楽教室の幼児科・ジュニア科(グループレッスン)ののち、エレクトーン個人へ進みました。
長女は4歳直後から習い始め、幼児科・ジュニア科・ジュニア上級・アンサンブルクルーズと、エレクトーンメインでグループレッスンを11年間経験、現在も習っています。
次男は4歳半から習い始め、幼児科・ジュニア科・ジュニア上級・アンサンブルクルーズと、エレクトーンメインでグループレッスンを8年経験、現在も継続中です。」
- ヤマハ音楽教室のエレクトーンのレッスンはどんなことをするのでしょうか?
りぃさん:「小さい頃は、グループで歌ったり弾いたりするうちに、自然にリズム感や音感が育つようなレッスン、小学生はエレクトーンの鍵盤の基礎や操作から始め、レパートリーへ、和音やさまざまな伴奏形や、音楽知識を学びます。
グループレッスン、個人レッスンともに、音楽が好きになり、大人になってからも音楽を楽しむことができるような指導をしていただいています。
エレクトーンの習い事がピアノの習い事と違うのは、編曲の学習もあるところだと思います。メロディーに合わせて音色やリズム、ベースアレンジなどを加えていきます。」
- 子供のエレクトーンの習い事は、教室でのレッスン以外に、自宅でも練習が必要ですか?
りぃさん:「エレクトーンは、ほかの楽器と同じように、家庭での練習が不可欠です。
子供が小さい頃はできるだけ練習の様子を見守るようにしていましたが、一緒に練習はあまりしていません。そもそも私がピアノ経験者ではないため、両手で弾くことができません。習い始めて1年たたずに子どものほうが上手になりました。
小学生のうちは毎日練習していますが、普段は30分程度、コンクール前でも1時間増えるくらいなので、負担にはなっていないようです。
中学生になってからは、2~3日に1回くらい練習をしています。エレクトーンは趣味というスタンスで先生も指導してくださっていて、家庭での練習もきちんとできたほうがいいけれど、勉強の息抜きにレッスンに来ている子もいるし、できるだけ長く続けられるように、とのことでした。」
- 子供のエレクトーンの習い事は、普段のレッスンとは別に発表会やコンクールがありますか?
りぃさん:「ヤマハ音楽教室のグループレッスンでは、1年に1回、ヤマハ主催のアンサンブルコンクールがあります。
発表会ではなくコンクールなので、上位のグループは県大会・地方大会・全国大会と進みます。私の子供のグループは楽器店での予選で賞をもらうことはあるものの、県大会に出場したことはありません。
個人では、1年に1回エレクトーンのコンクールに挑戦しています。こちらも全国大会までありますが、県大会に出場したことはありません。
普段レッスンで弾く曲よりも難易度の高い長い曲を演奏するため、コンクール前の練習は大変ですが、審査員の先生からリズム感や完成度などの5段階評価とコメントをいただけ、大勢の前で弾くので、達成感があるようです。
その他、子ども自身がオリジナル曲を作って演奏するコンクールにも出場したことやショッピングセンターでのイベントで演奏したこともあります。舞台に上がる子どもを見て、私自身には絶対できないことですし、とても良い経験をしていると思っています。」
エレクトーンの習い事は、音楽好きな子どもなら、全員向いている(適性がある)といえるでしょう。
エレクトーンの鍵盤はピアノの鍵盤に比べて軽いため、指の力の弱い幼児でも弾くことができます。
習い始める年齢は、親子いっしょにレッスンを受けるのであれば子供が3歳未満でも可能ですが、子どもが(親同伴でなく)習うのであれば、4歳くらいからが一般的なようです。
前述のりぃさんに、子どもにエレクトーンを習わせ始めた年齢と、上達について聞いてみました。
りぃさん:「うちの子どもたちは、3人とも4歳から通っているので、リズム感や音感が良いです。ほぼ絶対音感がついているようで、楽器の短音だけでなく、和音や複数の音を聞き分けることもできます。フライパンを叩いた音なども「ソだけど少しだけ低い」など分かるようです。
気にいった曲を耳コピして弾いたり、駅の出発音や家電のお知らせメロディなども音色も含めてエレクトーンで再現して遊んでいます。
音楽が好きになって欲しい、大人になってから他の楽器を演奏したくなったときなどベースになる音楽的な素養をつけてほしいと思っていたので、その目的は十分叶っています。
エレクトーンの演奏技術の上達については、目標としていた曲などもないので、可もなく不可もなくといったところです。小学校に入学してからは毎年、エレクトーンの個人コンクールに挑戦しています。そこそこ上手に弾くけれど、練習時間も少ないので、本当に上手な子たちには敵わないですね。」
子供のエレクトーン教室を選ぶとき、大手音楽教室か、個人のエレクトーン教室かの選択があります。
どちらにもそれぞれの良さがあるのですが、特に子供が小さいうちは(幼児のときは)、幅広くいろいろな音楽の楽しみ方を教えてくれる大手音楽教室が良い、という意見も。
同じ年頃の子供がたくさんいる大手音楽教室のグループレッスンは、お友達と楽しく遊び感覚で音楽に親しむことができるという利点がある一方、子供の性格によっては、ほかの子供と習熟度・上達を比べてしまう場合もあるようです。
前述のりぃさんに、個人教室ではなく、大手のヤマハ音楽教室を選んだ理由を聞いてみました。
りぃさん:「うちの場合は、家から一番近いヤマハの教室の体験レッスンに行きました。ほかのエレクトーン教室とは比較していません。ヤマハ音楽教室を選んだのは、大手のシステムなのでカリキュラムや講師の先生の質に大きなズレがないと思ったからです。
夫も私も音楽は好きだけれど、学校以外で習ったことはなく、ピアノの経験もありません。個人教室の先生だと、どういったタイプなのか、どの程度の力量かといったことが自分たちでは判断できないと考え、ヤマハ音楽教室を選びました。」
大手音楽教室のエレクトーン教室、個人のエレクトーン教室、どちらにも一長一短があり、現実問題として「通いやすさ(立地)も関係してくるでしょう。
大手であるか個人であるかよりも、そのエレクトーン教室の雰囲気、先生(講師)の質、子供との相性が重要と言えそうです。
子供のエレクトーンの習い事の月謝と、その他にかかるお金について伺いました。
- 子供のエレクトーンの習い事の月謝はいくらくらいですか?
りぃさん:「ヤマハ本学教室の月謝は、幼児科・ジュニア科のころは1か月6,000円程度でした。
現在のヤマハ音楽教室のサイトで確認するとレッスン料金では6,000円となっていて、この金額に施設費が加わります。通っている楽器店では1,000円ですが、2,000円ほどかかる場合もあるようです。
今の月謝は施設費と消費税込みで、長女次男ともに10,260円です。5年生くらいからのグループレッスンは金額が据え置きになりますが、個人レッスンはテキストが難しくなるほど金額も高くなります。」
- 教室への月謝以外にかかるお金はどんなものがあり、いくらくらいかかりますか?
子供のエレクトーンの習い事は、家庭での練習が必須なため、幼児科以降はどんなものであれ、小さな子ども用おもちゃではない鍵盤楽器が自宅に必要です。
我が家には、2万円くらいのキーボードがあったので、最初の2年くらいはそのキーボードで練習していました。長男が小学校に上がる前にそろそろちゃんとした楽器が必要と考え、エレクトーンを購入しました。
ピアノかエレクトーンかを選ぶ際、私としては一般的なピアノがいいと思ったのですが、長男が絶対にエレクトーンがいいと言い張りました。
通っている楽器店で相談したところ、「子どもにとって楽しいのはいろいろな音の出るエレクトーンだと思う。特に男の子はエレクトーン好きが多い。ピアニストにするつもりじゃないならエレクトーンもいいのでは?」とのことでした。実際、相談した方(男性)は小学生の頃、ヤマハに通っていて、エレクトーンだったそうです。
夫も私もピアニストになって欲しいとは全く思っておらず、生涯音楽を楽しむベースとして音楽教室に通わせようと思っていたので、長男が希望したエレクトーンを購入しました。
購入したのはステージアのスタンダードという機種で、65万円ほどです。当時ステージアミニという20万円台の機種もありましたが、長く続けるには機能が足りず買い替えが必要になると考え、こちらの機種にしました。
昔はエレクトーンを習っていると、上達するごとに新しいエレクトーンを買い替え続けたようですが、今は基本ソフトのアップデートは無料ですし、エレクトーンの本体はそのまま、基盤や鍵盤のユニット交換することで上級者でも使い続けられます。
小学校高学年くらいからは、教室で使っているステージア・カスタムという機種のほうがいいのでが、ユニット交換に30万円ほどかかり、我が家ではスタンダードのままです。
楽譜などの教材、エレクトーン用のデータは随時かかります。グループレッスンだと半年に4,000円程度、個人は進み方に合わせての購入です。
子供のエレクトーンの習い事の親の負担は、子どもが未就学児の場合は普段からいっしょに練習をする必要もあるかもしれませんが、ある程度大きくなれば、親の負担ははほとんどありません。
自宅から教室までの距離と、レッスンの時間帯によって、送迎の必要が発生するくらいでしょう。
グループレッスンの場合は、1年に1回アンサンブルコンクールがあるので、グループのメンバーと衣装をそろえる相談などの負担はあります。市販のものを利用するグループもあれば、衣装を手作りするグループもあるようです。
エレクトーンを子供に習わせているママに聞く「エレクトーンを習わせて良かったこと」とは?
「ヤマハの音楽教室に入会した当初は、わが子がピアノを弾けるようになったら素敵だな、と思っていました。長男がどうしてもエレクトーンがいいと言い張ったため、エレクトーンを購入しましたが、音楽を長く楽しむためには、エレクトーンでよかったと感じています。
ポップスなどを弾くこともできますし、音楽をアレンジしたり、自分で曲を作る場合など、ピアノよりエレクトーンのほうが向いていることもあるようです。
ただ、子どもが一人で楽しめむようになるには長い時間がかかります。小さなころは練習の習慣をつけたり、練習に付き合ったりと大変だと思いますが、親子で音楽を楽しむきっかけになりますし、幼児期に養った音感やリズム感が、もっと大きくなってから役立つこともあります。
私自身はピアノやエレクトーンなどの音楽経験者でないため、家で教えてあげることもできず、子どもにとって不利なのではないかと気になりました。
でも未経験だからこそ、子どもの演奏に心から「上手!すごい!」と思えますし、一方的に練習を押し付けることもなく、音楽好きな子どもたちに育ってくれたのかなと思っています。
自分にピアノやエレクトーンの経験がないことで、子どもにエレクトーンを習わせることをためらっている方がいたら、気にする必要はないですよと伝えたいですね。」
「私は子どもたちにエレクトーンを習わせてよかったと思っています。音楽が好きになってくれたし、音楽が家族共通の話題にもなるからです。
高校受験に必要な内申点では、音楽は4か5なので、音楽未経験者より有利。テストでは、曲を聴いて何調(ヘ長調など)か答えるといった、学校の授業だけでは分からない問題が出るそうです。
エレクトーンだからこその良かった点としては、長男が高校の選択教科で音楽にしたときにアレンジの技術が役立ったそうです。授業で、数人のグループを作り、好きな曲を選んでアンサンブルを披露する機会がありました。
長男がみんなが知っている弾きやすそうな曲を数曲選び、グループ内で決定。耳で聴き分けて、パートごとに楽譜を起こして練習したそうです。グループは男子ばかりで音楽経験者が少なかったので、エレクトーンをやっててよかったと言っていました。
エレクトーンでマイナスな点は、エレクトーンという楽器自体をよく知らない人がいることと、中学校の合唱コンクールで伴奏は難しいことです。(中学校の合唱コンクールの伴奏はピアノなので)
長女は小学校までは音楽会などでピアノ伴奏を担当することもありましたが、難易度が上がる中学校では弾いていません。普段エレクトーンなので、ピアノだと思うような良い音が出せないそうです。
本人は歌うのも好きなので、合唱する方がいいと言っていますし、私も全く気にならないのですが、毎年誰が伴奏を担当するか母親同士で話題に上るようなので、そこが気になるなら、エレクトーンよりピアノのほうが良いかもしれません。(エレクトーンを習っているけれどピアノ伴奏した子もいますが、練習がすごく大変だったと親御さんが言っていました。)」
「エレクトーンの技術や、音楽的な部分以外では、コツコツ積み上げていく大切さと舞台を通して人前に立つ度胸が備わったと思います。
ヤマハでは、グレードというピアノ・エレクトーンの試験があります。ヤマハの講師になる以外では特に有利なことはありませんが、グレードに受かることで励みになるかなと、数年ごとに受験しています。
ある時、高校受験直前の長女が、「(受験の)面接の練習している子がいるけれど、黙っちゃったり、きょろきょろして注意されてる。でも私はそこそこちゃんとできる気がする」と言っていました。
人見知りをしない性格もあるかもしれませんが、小さなころから自分一人でグレード試験の教室に入り、知らない講師の方と対峙することがあったため、間接的にきちんと大人の人と話す練習になっていたのかなと思っています。これもエレクトーンを習わせてよかったことのひとつですね。」
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