絵画・造形の習い事は、幼児から小学生の子供に人気の習い事のひとつ。
絵画造形を習おうとする場合、個人や小規模の絵画造形教室に通わせるケースが一般的です。絵画のみの教室もありますが、多くは「絵画造形教室」となっており、絵画を描くだけでなく、立体の造形物を作ったり、工作をしたりするカリキュラムも含まれます。
年長~小学生の子供の場合、マンツーマンではなく、教室に複数人の生徒が集い、それぞれ先生にアドバイスをもらいながら、自分の作品を仕上げていくというスタイルが中心。夏休みには、学校の課題で出される風景画やポスターに取り組んだり、地域の絵画展に応募したりする教室も。
指導方針はその絵画造形教室(先生)によって異なりますが、低年齢のうちは楽しくのびのび表現することを、小学校中学年以降は徐々に技術・技法を学んでいくことになるでしょう。
このページでは、子供の絵画・造形の習い事について、メリット、適性、上達、教室を選ぶポイント、費用、子絵画造形教室に通わせて良かったことなど、口コミと体験談を交えて詳しく紹介します。
【このページの目次】
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子供に絵画を習わせるメリットとしては、
子供の絵画造形の習い事は、実際にどんなことをするのでしょうか。
絵画造形教室によって多少の違いはあるでしょうが、筆者の子どもが通っていた絵画造形教室では、1回1時間20分かけて、絵を描いたり、工作をしたり、普段家ではできないことを楽しく学んでいました。
鉛筆デッサンによる静物画、水彩画、ポスターなど、絵を描くことが中心ですが、段ボール工作や陶芸なども年間に数回のレッスンを費やして体験。夏休みには学校の図工の自由作品にも取り組みます。
「こう描きなさい」と指導されるわけではなく、あくまで、「そういうふうに表現したいならこういう方法もあるよ」と技術を教えてくれたり、塗る順番や意識するポイントを教えてくれ、子供自身がそれを元に自分で考えて工夫する、という感じです。(※指導方針によります)
筆者の子供の場合は、最初のころは平面的な絵しか描けなかったのですが、徐々に奥行や立体感のある絵を描けるようになり、絵の具の塗り方のバリエーション(濃い・薄い)も増えていきました。
絵画造形教室に通う前の作品と、通ってしばらく経ってからの作品は、かなりレベルが変わります。
絵画造形教室では、学年の異なるほかの生徒さんたちと机を並べて作品づくりに取り組むため、上手な子の作品を見て、刺激も受けられます。家庭ではなかなか絵を描くことに没頭する環境づくりは難しいですが、教室であれば集中して絵を描けるシチュエーションが整っているのも良い点です。
絵画の習い事は、絵を描いたり工作をしたりするのが好きな子どもなら、向いている(適性がある)といえるでしょう。
幼稚園や保育園でお絵描きの時間が特に好きなようだったり、家庭で暇さえあればお絵描きをしているような子供であれば、一度絵画造形教室の見学・体験に連れて行ってみても良いかもしれませんね。
(とはいえ、外遊びが好きなアクティブなお子さんでも、意外と絵画を習わせてみたら夢中になったというケースもあるようです。)
絵画造形を習い始める年齢は、年長くらいから小学校低学年が一般的。一対一のレッスンではないため、あまりに低年齢だとほかの生徒さんのじゃまになってしまったり、絵の具をきちんと扱えない可能性があるからでしょう。
小学校高学年以降でももちろん習い始めることは可能ですが、現実的にその年齢からは塾など学習系の習い事をする子どもや、中学校での部活を意識したスポーツの習い事をする子どもが多く、高学年から絵画を新たに習い始める子は多くはありません。
(年長・小学校低学年から絵画を習い始め、高学年、あるいは中学生以上になっても続ける子はもちろんいます。その場合は、美術系高校・大学への進学が視野に入ってくるでしょう。)
子供の絵画造形教室は、個人や小規模な教室が一般的です。
教室を選ぶポイントは、教室の指導方針(しっかり技術指導をすることを重視するか、のびのびと描く楽しみや表現する喜びを学ぶのか)が自分の求めていることにあっているか、先生のタイプや子供との相性、教室の雰囲気、立地(通いやすさ)。
通える範囲内に複数の絵画造形教室があるのなら、通っている知り合いがいれば口コミや評判を聞いてみる、見学や体験が可能なら行かせてみるのがおすすめです。
特に低年齢の子供の場合は、「子供自身が居心地よく・委縮することなく過ごせるか」「先生と話しやすいか」が重要なので、体験をして、子供自身に感想を聞いてみるとよいでしょう。
また、絵画だけでなく造形もやらせたい場合は、造形のレッスンがどれくらいあるのか、どんなことができるかの確認を。(筆者の子供の通っていた絵画造形教室は、薄く剥がした段ボールを貼り合わせて作る造形物制作に熱心でした。上の写真は子供が制作した段ボール製の猫とスパイクです。)
子供の絵画の習い事の月謝は、週1回(月4回)のレッスンで5,000円程度が一般的です。これには紙や材料などが含まれていることが多いですが、個人用の絵の具セット等は各自用意する必要があります。
月謝以外にかかるお金は、個人の絵の具やスケッチブックを買い足すくらいです。幼児から小学生では油絵は基本的にやらないと思うので、用具を揃えるのにそれほどお金はかかりません。
絵画造形教室によっては、3,000円~5,000円程度の入会金を設定しているところもあります。
子供の絵画の習い事の親の負担については、自宅から教室までの距離と、レッスンの時間帯によって、送迎の必要が発生するくらいでしょう。
特に、親が絵画・工作が得意でなくても問題ありません。子供が自宅でも絵を描いたり工作をしたりしたがるようであれば、その環境を整えてあげられるとよいと思います。
絵画を子供に習わせているママに聞く「絵画を習わせて良かったこと」とは?
「うちの次女は、それまで長女と同じ習い事(ピアノやソフトボール)をしてきたのですが、絵画造形教室だけは、自分から行きたいと言いだした習い事でした。
もともとお絵描きや工作が好きだったこともあり、絵画造形教室に通っていた数年間、毎回レッスンが楽しみだったようです。1回1時間20分と、子供の習い事にしては長いのですが、毎回集中して取り組んでいました。数回のレッスンをかけて完成させた作品は、我が子ながら上手でしたね。
絵画を習っていない同学年のお友達と比べると、やはり習っている子ははっきりと差が出ます。小学校の授業参観などで見る図工の作品にもそれは現れますし、絵画コンクールに入賞する子はたいてい絵を習っている子でした。
”〇〇ちゃんは絵がうまいね”とお友達に認知されることが、本人の自信にもつながっていたようです。市の絵画コンクールに入賞し(上写真の風景画)たのも、大きな自信になったと思います。
小学5年生になるときに、塾に通うことを決め、時間とお金の兼ね合いで絵画造形教室はやめてしまいましたが、小学校低学年~中学年の期間に絵画造形教室に通うことができたのは良い経験でした。
娘は今でも絵を描くことやデザインをすることは好きで、得意。絵の道に進むわけではありませんが、子供のころに描く楽しみや表現する喜びを知ることができたことは、大きな財産だと思っています。」
(文 ayan)
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